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海外からの観光客が急増。富士山の国内外の登山者の安全を支える無料Wi-Fiも登場

海外から日本を訪れる観光客が急増しています。2015年の訪日外国人観光客数は2,000万人近くに達し、わずか2年でほぼ倍増しました。数の増加とともに、日本食を食べる、ショッピングを楽しむ、繁華街を街歩きする、そして自然や景勝地を巡るなど、観光の目的も多様化しています。

日本を代表する景勝地である富士山は世界遺産への登録などが契機となって国内の登山者のみならず、訪日外国人登山者も増えています。こうした海外からの登山者の方に情報収集手段としてのインターネット・アクセスや、連絡手段としても活用できる無料の「富士山 Wi-Fi」がすべての山小屋に整備され、登山者を支援する仕組みとして注目を集めています。

富士山

2020年に4,000万人、2030年に6,000万人を目標に

政府は日本の経済成長には『観光立国』の推進が不可欠とし、ビザの取得要件の緩和や訪日外国人観光客の受け入れ環境の整備などに力を入れてきました。2014年に策定された『観光立国実現に向けたアクション・プログラム 2014』では2020年の訪日外国人観光客数を2,000万人にすることを目標としていましたが、想定を上回るペースで訪日者数が急増し、2015年時点で早くも1,974万人とほぼ目標を達成してしまいました (図1)。この現状を踏まえ、2016年3月に策定された『明日の日本を支える観光ビジョン』では、新しい目標として2020年に4,000万人、30年に6,000万人を掲げています。

策定されたビジョンでは、新たな目標を実現するためにさまざまな課題に取り組むとしています。そのなかには『すべての旅行者が、ストレスなく快適に観光を満喫できる環境に』という視点が設定されており、その施策として『通信環境の飛躍的向上と誰もが一人歩きできる環境の実現』などを挙げています。このビジョンを背景とし、政府や自治体は各地の景勝地などの観光資源の価値を高め、快適な観光を支援するための取り組みを実施しつつあります。

図1 訪日外国人観光客数の推移

富士山の山小屋すべてに無料Wi-Fiを整備

富士山では、増加する登山者への安全をサポートするICT (注1) 環境の拡充が実施されました。すべての山小屋を含む49カ所の施設と、富士山静岡空港の1F総合案内所で利用可能な無料Wi‒Fiサービス「富士山 Wi‒Fi」が2016年7月10日から提供されたのです。(サービスの提供期間は9月10日までの予定です。)

この「富士山 Wi-Fi」を静岡県と山梨県へ提供しているのは、KDDIグループの株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレス (Wi2) です。Wi2が富士山の山小屋にWi-Fi環境を整備するために、KDDIもリピーター (注2) の設置を実施するなど、グループ一丸となってバックアップしてきました。

「富士山 Wi-Fi」の認証は、総務省の補助金交付要件に準拠した認証方式である『SNSアカウント』または実在する『Eメール』を採用しているため、安全かつ簡単にご利用いただけます。SNSアカウントは、Facebook、Twitter、Google、Yahoo! JAPAN、Weiboをご利用いただけます。また、「富士山 Wi-Fi」は大規模災害発生時に被災された方々が利用できる統一のネットワーク名「00000JAPAN (ファイブゼロジャパン)」に対応しているのも特長のひとつです。また、富士山Wi-Fiのアクセスポイントを使い、「au Wi‒Fi SPOT」と、Wi2が提供する訪日外国人向けアプリケーション「TRAVEL JAPAN Wi‒Fi」もご利用いただけます。アプリケーションをダウンロードし利用規約に同意することによって自動的にWi‒Fiに接続することも可能です。

今後KDDIグループでは、山梨県、静岡県の民間施設を含む主要観光スポットにもサービスエリアを拡大し、富士登山を行う前からシームレスなWi-Fi環境を整備することで、さらなる利便性の向上と安心・安全な登山の支援を推進したいと考えています。

山小屋に設置されている富士山Wi-Fi
富士山の山小屋にWi-Fi環境を整備

音声翻訳システムで外国人登山者をサポート

KDDIでは、Wi-Fi環境の整備だけでなく、外国人登山者のために、富士山の登山口 (富士宮口、須走口、御殿場口、吉田口) において、多言語音声翻訳システムを活用した観光案内も実施しています。多言語翻訳システムは、情報通信研究機構 (NICT) の音声認識、翻訳、音声合成技術を活用したスマートフォンアプリ「VoiceTra (ボイストラ)」を利用します。英語、中国語 (简体中文)、韓国語など約30言語の翻訳に対応し、道案内や各種問い合せ対応のサポートにご利用いただけます。

そしてこれらの活動を通じて富士山の魅力をより広く伝えるとともに、安心・安全な登山、登山者数の増加やリピート率の上昇、観光などによる地域経済への貢献を目指して参ります。

  • 注1)
    ICT: Information and Communication Technologyの略。情報通信技術のこと。
  • 注2)
    リピーター (repeater): リピーターとは、無線通信システムの中継局のこと。携帯電話会社などが、山や高層ビルの上などにリピーターを設置することで、通信範囲を広げる役割を果たし、電波の弱いエリアをカバーすることができる。

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