“匠の技”を伝える遠隔講義や遠隔医療なども可能に!
テレビ会議システムの新たな可能性を拓く
~KDDI 高精細テレビ会議ソリューション

今回のKDDIフォーサイトは、遠隔地や海外拠点とのテレビ会議を、デジタル放送レベルの高画質映像とCD並みの高音質で行うことができる「KDDI 高精細テレビ会議ソリューション」をご紹介します。微妙な色合いや細かい文字まで映し出すことで、従来のテレビ会議では考えられなかった分野での利用方法を提案します。
従来のテレビ会議システムの課題に応える、KDDIのソリューション
通信回線の広帯域化が進むにつれ、電話やメールに続く企業内でのコミュニケーションツールとして、テレビ会議システムを取り入れる企業が増えています。テレビ会議システムは、電話やメールとは違い、相手の顔や画像をリアルタイムで見ながらコミュニケーションをとることができるため、遠隔地間の会議などでは大変便利なツールです。
しかし、従来のテレビ会議システムで送受信できる画像解像度は352×288ピクセル程度のため、繊細な色や細かい文字の識別などには不向きで、製品のレビューや、精密な設計図などを映す打ち合せには利用が難しいという課題がありました。
一方、地上デジタル放送の開始に伴い、従来は放送業界でプロフェッショナル向けに利用されていた1280×720ピクセル以上のHD (ハイディフィニション) 映像対応のディスプレイも一般的になってきたことで、高精細映像のビジネス適用を求める声も多く聞かれるようになりました。
こうした課題やご要望にお応えするためにKDDIでは、従来のテレビ会議システムと比べて圧倒的に高画質・高精細なHD画質の映像で、今まで以上にきめ細かなコミュニケーションを可能にする「高精細テレビ会議ソリューション」を提供しています。国内外のさまざまなメーカーの技術や機器を用いて、HD画質の映像を1Mbps程度のネットワーク帯域で伝送することを実現していますが、KDDIは、お客さまのビジネス要件に最適な機器の選択から、ネットワークの構築まで、ワンストップで提供します。

「高精細テレビ会議ソリューション」の特長
「高精細テレビ会議ソリューション」は、従来のテレビ会議システムにはない、次のような特長があります。
従来のテレビ会議システムの約9倍の画素数
HD画質は、従来のテレビ会議システムで使用されているCIF (注1) 画質の約9倍の画素数となり、大型ディスプレイでも画像がぼけることなく、人物の微妙な表情や、色彩、素材の質感まで鮮明に再現することができます。

- 注1) CIF: 352×288画素、毎秒30フレームの映像に対応する映像信号フォーマットです。
圧縮率を向上し、約1Mbpsの帯域でHD画質を伝送
「高精細テレビ会議ソリューション」では、動画のMPEG-2の2倍以上の圧縮効果を実現する、MPEG-4 (H.264) (注2) を採用しています。これにより、1Mbps程度の通信帯域があればHD画質の動画を送信することが可能です。
- 注2) H.264: ITU-Tによって勧告されている動画圧縮規格で、ISOではMPEG-4 Part 10 Advanced Video Coding (AVC) として標準化されているため、一般的にはH.264/MPEG-4 AVCなどと呼ばれています。
ハイビジョン放送と同様のワイド画像
ハイビジョン放送と同様のアスペクト比16:9の映像を使用するため、ワイド型ディスプレイで迫力のある映像を利用できます。
CD並みの高音質
MPEG-4 AAC (Advanced Audio Coding) の採用により、最大16kHzの周波数帯域まで再現でき、CD並みの高音質を実現します。また、通信途中で損失したデータを修復することで、音声の低遅延化を図っています。
QoS機能
どんな状況でもテレビ会議を途切れさせることのないよう、品質制御 (QoS) 機能を備えています。通信状況に応じて、伝送レートをバリアブルに調整することで、万一ネットワーク帯域に余裕がなくなってきた場合でも伝送レートを抑制しながら、使用可能な帯域の範囲での最良の画質を維持し、音声も途切れないよう制御するため、円滑なコミュニケーションを継続することが可能です。
従来のテレビ会議システムを超える新しい利用用途
HD画質を活かした、従来のテレビ会議システムでは考えられなかった利用が可能になります。実際の導入事例と、使い方の一例をご紹介します。
〈導入事例〉
株式会社樋口製作所 様
自動車保安部品などの精密加工品製造業の樋口製作所様では、国内の3工場とアメリカ工場間で、精密加工品の細部を見ながら打ち合せをしたいという要望がありました。従来のテレビ会議システムでは精密加工品の細部まで映し出すことが難しかったのですが、「高精細テレビ会議ソリューション」を導入したことで、書画カメラで撮影した精密加工品のHD画像を、各工場で見ながら遠隔ミーティングを行うことが可能になりました。
〈その他の利用例〉
エグゼクティブ会議/遠隔講義
遅延の少ない音声と、相手の些細な表情の変化まで読み取れる高精細画像で、直接顔を合わせているようなリアルタイムのコミュニケーションが図れるため、シビアでスピーディな判断が求められる経営会議などに最適です。また、ホワイトボードに書かれた小さな文字も判読できるため、遠隔地で行われている講義を、その場にいるかのような臨場感を体感しながら聴講することも可能です。
製造業の現場
メーカーなど製造業では、熟練した技術者の技術指導を遠隔地で受ける、といった使い方が考えられます。HD画質なら、熟練技術者の微弱な動きまで詳細に確認でき、“匠の技”を多くの作業員へ伝授することが可能です。また、開発途中のCADデータなど、機密情報のため外部にデータを送信できない場合などにも、カメラで撮影した精細な映像として遠隔地に送信し、レビューすることができます。
ファッションデザインの打ち合せ
従来のテレビ会議システムでは再現の難しかった素材の質感や微妙な色合い、光沢などもHD画質なら画面で鮮明に確認できるため、ファッションデザインの打ち合せが遠隔地から可能になります。
遠隔医療
HD画質なら、肌の色や血管の色、患者の微妙な表情の変化まで確認できるため、手術中に遠隔地にいる熟練医師からリアルタイムで助言を行うことで、手術経験の少ない医師でも精度の高い手術を行うことが可能になります。
(2007年9月5日掲載)
- ※ 掲載日以降、最新情報ではない場合があります。あらかじめご了承ください。




