データセンター編 [第5話] 「データセンター選択のポイント」
データセンター選択のポイント
ネットワークワンポイント講座 "データセンター編" 最後となる今回は、データセンターの選び方について解説します。
複数のユーザーで1台のサーバーを共有するホスティングサービスでは、メールやデータベースで発行できるアカウント数、データを保存できるディスク容量、PerlやRuby、PHPといった言語で作成したプログラムを利用できるかなどの違いがあります。自社で行いたいことが実現できる機能があるかを基準に、サービスを選ぶとよいでしょう。また、個人と法人向けのサービスを分けている業者もあり、法人向けコースではSLA (サービス品質保証契約) を締結できる場合もあります。ディスク容量も重要な判断基準です。一般にディスク容量と利用料金は比例するため、例えば、シンプルなWebサイトのホスティングなら、ディスク容量の小さいサービスを選んで、コストを低く抑えることも可能です。
専用サーバーを利用するホスティングの場合は、サーバーの性能や利用するネットワーク回線などの違いがあります。共有型は利用できる機能の確認がチェックポイントでしたが、専用サーバーでは、アプリケーションをインストールするなどして機能を自由に付加できるため、サーバーやネットワークの仕様がポイントになります。高速なサーバーやネットワークが必要となる場合は、利用料金だけでなく仕様に関しても確認するようにしましょう。また、サーバーがリモート操作できなくなったときのために、物理的なサーバーの再起動を行ってくれるサービスがあるかも、選択のポイントとなります。
コロケーションサービスの場合は、基本的には自社でサーバー機器を用意するため、データセンターが行っている入退室管理や災害対策といった物理セキュリティ対策や、運用・管理体制について比較するとよいでしょう。また、バックボーンのネットワーク回線については、高速で信頼性が高いものを利用していることが大切です。コロケーションサービスでは比較的規模の大きなシステムを委託するため、非常事態発生時のサポート体制が充実しているかどうかも選択のポイントとなります。
いずれのサービスを利用するにせよ、データセンターで稼働しているサーバーが停止してしまったり、バックボーンのネットワークに障害が発生したら、業務に影響がでるだけでなく、信用の失墜や風評被害にもつながり、企業が受ける損害規模は計りしれません。データセンターを選定する際には、十分な技術や実績を持つ業者を選ぶことが大切です。

ワンポイント
データセンター選びの基本はサポート体制。実績があり信頼できる業者を選ぼう
(2008年6月11日掲載)




