データセンター編 [第1話] 「データセンター入門」
データセンター入門
ビジネスの重要な情報を扱うコンピューターやネットワークは、アプリケーションの不具合やハードウェアの故障などで停止してしまうことのないよう、日々の運用監視に注意を払い続けなければなりません。また、ケーブルが不用意に抜かれてしまったり、機器やデータの盗難に遭わないよう、入室を制限、管理できるサーバールームなどの設置も必要になってきます。
サーバールームでは、入室を制限、管理する設備だけでなく、十分な容量の電源設備や、停電時にシステムが停止しないようにするUPS (無停電電源装置) や自家発電装置、室内の温度を一定に保つための空調設備、ネットワーク回線の冗長化、地震や火災などの災害に対応できる免震や消火設備などが必要になります。しかしこうした環境を自社で構築し、維持していくには、多大なコストと時間がかかり、人員も確保しなければならないため、企業にとっては大きな負担となっています。こうした課題を抱える企業では、情報セキュリティやコンプライアンス対応の必要性もあり、外部の事業者が提供するデータセンターサービスの利用を検討されることも増えてきました。
一般的に、データセンターが提供するサービスには、ホスティングサービスとコロケーション (ハウジング) サービスの2種類があります。ホスティングサービスとは、データセンターが運用するサーバーをレンタルする (借りる) というもので、機器の運用や保守はデータセンター側が行います。このサービスでよく利用されているのが、比較的小規模なWebやメールサーバーです。ホスティングの場合、1台のサーバーを複数の企業で共有する方式が一般的ですが、サーバーを専有できるサービスを提供するデータセンターもあります。また、コロケーションサービスとは、データセンターのスペースやラックを借り、ユーザーが独自にサーバーを設置するというもので、大規模なネットワークサービスの提供やシステムの運用に利用されます。単に場所を提供するだけでなく、システムの構築から運用、保守までを一任できるサービスを提供するデータセンターもあります。

データセンターが提供するサービスのうち、何を利用するかはシステムの規模や内容によって異なってきます。その詳細については、これからのネットワークワンポイント講座で解説していきます。
ワンポイント
データセンターが提供するサービスを利用すれば、さまざまなコストやリスクを低減できる
(2008年4月16日掲載)




