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ネットワークワンポイント講座

広域イーサネット編 [第1話] 「広域イーサネットとは?」

広域イーサネットとは?

支店や支社などをつなぐ遠距離通信であるWAN (Wide Area Network) には、さまざまなネットワークサービスが用いられています。近年、主流をしめているのが多数の拠点を効率的に接続できる「VPN」と呼ばれる形態のサービスで、その中でも特に注目を集めているのが「広域イーサネット」です。この、広域イーサネットについては、既に十分な知識をお持ちの方も多いと思いますが、耳にすることはあっても、実はよくわからないという方や、大企業向けのネットワークだと思って、これまであまり関心を持たなかったという方も意外に多いのではないかと思います。そこで、今回からの「ネットワークワンポイント講座」では、そんな方々に向けて、"今さら聞けない広域イーサネットの基本" について解説していきたいと思います。

さっそくですが、広域イーサネットの「イーサネット」とは、そもそもなんなのでしょう?
会社で使用するパソコンの多くは、ネットワークケーブルを通してLAN (Local Area Network)に接続されています。LANは、ご存知のとおりプリンターやサーバーにつながっていて、作成した文書の印刷や共有ファイルの閲覧などを可能にしています。このLANに広く利用されているネットワーク技術がイーサネットです。

イーサネットは、一つのネットワークを複数の利用者で同時に通信ができるように工夫された技術です。LANケーブルの中には、多くの利用者からのたくさんのデータが流れているのですが、それらがゴチャゴチャにならずに、しっかり宛先に届くように工夫されています。IEEE (アイトリプルイー) という通信技術の団体によってまとめられた標準技術です。

このイーサネットは、しかし、1本のケーブルにつながれたネットワークの範囲 (ネットワークセグメントと言います) でしか通信ができなかったり、その1本のケーブルの長さにも制限があるなどの制約があり、物理的に離れた拠点を接続するWANには利用できませんでした。

そこで、支店や支社などをつなぐWANには、特定の拠点間のデータだけを専用に流す「専用線」や、VPNの中でも、ルーターという中継機器を利用する「IP-VPN」などが利用されていました。

しかし、イーサネットは、とても便利でスイッチやハブなどのネットワーク機器も安価に用意できるため社内LANとして広く普及し、なんとかWANでもそのまま「イーサネット」を利用できないかと技術開発が進められました。そうして登場したのが、遠距離の拠点間など広域でのイーサネット通信を可能にした「広域イーサネット」なのです。

広域イーサネットは、LANで利用している機器をそのまま接続して、複数拠点のLANをそのまま一つのネットワークとして利用することもできます。たとえば、大阪の拠点と広域イーサネットで結ばれた、東京の利用者は、大阪のデータを東京のLANと同じネットワーク内の共有ファイルとして利用することが簡単に実現します。利用イメージからすれば、広域イーサネットは、WANではなく全国で使える巨大なLANであるともいえるでしょう。

ワンポイント

広域イーサネットはLANと同じように使用できる

(2006年08月22日掲載)


  • No.1 7年連続利用率 (注)
  • お客様同士の交流とスキルアップのために KDDI法人ユーザー会

注) 出典: 日経コミュニケーション2008年9月1日号ブロードバンド/モバイル/NGN時代の企業ネットワーク実態調査「広域イーサネット部門」で「KDDI Powered Ethernet」が7年連続第1位


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