国際ネットワークサービス編 [第5話] 「海外での保守・運用の特徴と対策」
海外での保守・運用の特徴と対策
国際ネットワークの場合、ネットワークの不具合の多くは、通信事業者のバックボーンと現地拠点とを接続する中継網やアクセス回線で発生します。この部分は、現地の通信事業者が提供する部分で、日本と同等のサービス品質を保つことが難しいという問題があります。

たとえば東南アジアでは、現地の通信事業者が無秩序に構築し、古くなった通信インフラの故障発生頻度が高くかつ故障原因を特定しづらくしていたり、日本では簡単に得られる故障情報の入手すら時間を要することもあります。さらに故障対応の時間も国や地域によりまちまちです。回線が止まっていても、土日は非対応ということもあります。こうしたトラブルは現地の習慣や文化の違いから来るもので、すぐには解決されるものではありません。
トラブルが発生した現地には、企業のIT担当者がいないことも多く、国内のネットワーク担当者が現地の通信事業者と現地の言葉で交渉する必要が生じたりします。障害原因の特定はもちろん、回線障害は許されないという日本の常識を理解してもらうこと自体、難しいことかもしれません。こうしたことから、復旧をスムーズに行うためには、現地の通信事業者との関係が重要となってきます。そこで現地の通信事業者とのパイプが太く、現地での運用保守にも対応できる通信事業者を選ぶことが大切なポイントになります。
たとえばKDDIは国内のGNOC (注) に外国語スタッフを配置し、中国やタイなどの現地法人にも国内スタッフと同等のスキルをもったスタッフを保守運用専任者として配置しています。さまざまな事情に精通した現地のスタッフであれば、回線の新規敷設はもちろん、障害時の情報収集や復旧活動にも迅速に取り組めるわけです。
- 注) GNOC: Global Network Operation Centerの略で、KDDIが提供するネットワークサービスを管理するセンターのこと。
ワンポイント
海外の回線利用では運用保守の詳細についても要確認
(2007年01月16日掲載)




