SaaS (Software as a Service) 編 [第5話] 「社内アプリケーションとの連携」
社内アプリケーションとの連携
SaaSは、既存のクライアント・サーバー型のアプリケーションを連携させる拡張性も備えています。この連携を行うには、データをエクスポート/インポートする方法や、市販のEAI (注1) ツールを利用したり、公開されているAPI (注2) を利用して専用のプログラムを作成するなどの方法があります。
エクスポート/インポート機能は、多くのアプリケーションに搭載されており、CSVやXMLといった標準的な形式でデータの入出力が可能となりますが、顧客リストの一括出力や入力などに向いているため、リアルタイムの連携を行うには若干の難があります。そこで、EAIツールや専用のプログラムを使用することで、より柔軟な連携が可能となります。このとき、ゼロからプログラムを構築するよりも、既存のEAIツールを使用するほうが、コストも時間も節約できます。いずれにせよ、SaaSの導入検討時には、既存システムとどのような形で連携できるかを確認しておく必要があるでしょう。
また最近では、ビジネスの多様化により、PCだけでなく、携帯電話などのモバイルデバイスから、業務システムにアクセスするケースも増えています。PCやスマートフォンであれば、SaaSアプリケーションとの連携は比較的容易ですが、携帯電話の場合にはさまざまなノウハウが必要となります。携帯電話からSaaSを利用しようとする場合には、そうした技術力や知識のある事業者を選択することも大切です。
- 注1) EAI (Enterprise Application Integration) : 企業内のさまざまなアプリケーションやシステムを統合し、業務の効率化を図るツールのこと。
- 注2) API (Application Program Interface) : OSやソフトウェアをプログラムから利用するときに必要となる命令や関数のこと。公開されているAPIを利用すると、ほかのプログラムと連携させることが可能となる。
ワンポイント
既存システムとの連携方法や、利用可能なデバイスを確認しておく
(2007年10月31日掲載)




