シンクライアント編 [第5話] 「既存システムのシンクライアント的活用法」
既存システムのシンクライアント的活用法
「今後数年は既存のシステムで業務を行いたい」という場合には、既存システムをシンクライアント的に活用することで、セキュリティを高め、運用管理コストを抑えることが可能です。これには、ASP (注1) やリッチ・クライアント (注2) の利用、従来PCのシンクライアント化などが考えられます。
ASPやリッチ・クライアントを利用すると、PCに特定のアプリケーションをインストールすることなく、業務アプリケーションを利用できるようになります。データはサーバーに保存させることで、情報漏えいのリスクを防ぐことができ、PCにインストールしたアプリケーションのバージョン管理などの手間を省くことができます。また、専用のOSを搭載したUSBキーでPCを起動させることで、シンクライアントとして利用可能にできる製品もあります。
こうした環境構築の余裕がないという場合は、システム環境の設定によって、セキュリティを高めることもできます。たとえばWindows環境であれば、グループポリシーを設定し、PCでのアプリケーションの使用を制限することも有効でしょう。また、ワードやエクセルなどの書類であれば、RMS (注3) を使用して暗号化し、書類を開くにはサーバーによる認証を必要とするようにも設定できます。
- 注1) ASPとは、Application Service Providerの略で、ユーザーがアプリケーションをインストールすることなく、サーバーで稼働するアプリケーションをインターネットなどのネットワーク経由で利用できるサービスのこと。
- 注2) リッチ・クライアントとは、Webブラウザよりも操作性や表現力が豊かなクライアント環境のこと。クライアント・サーバー型とWebベース双方のシステムの利点を持つ。RIA (リッチ・インターネット・アプリケーション) やスマートクライアントと呼ばれることもある。
- 注3) RMSとは、Windows Rights Management Servicesの略で、ワードやエクセル、アウトルックなどのマイクロソフト製品で作成した書類を、サーバーの認証なしには開けないようにするしくみ。
ワンポイント
既存システムのシンクライアント的な使用方法も一考
(2006年08月08日掲載)




