VoIP/SIP編 [第2話] 「VoIPのメリットとは?」
VoIPのメリットとは?
VoIPはIPネットワークのようなパケット交換型のネットワークで音声通信を実現する技術ですが、企業がVoIPを利用するメリットにはどのようなことがあるのでしょうか。
従来、電話 (音声通信) には回線交換型の電話回線、データ通信にはパケット交換型のIPネットワークというように、音声通信とデータ通信の2種類のネットワークを用意する必要がありました。このため、回線契約やラインの敷設などもそれぞれ別々のコストが発生していました。しかし、VoIPによって、音声通信もIPネットワークに流すようになれば、二重にかかっていた回線コストを1つに削減することができます。また、既存の固定電話の場合は、拠点間の距離によって料金は上がっていくのが一般的でしたが、IPネットワークを利用するVoIPの場合は、一般的に距離による料金の違いがないようなサービスが登場していることもあり、通話料金にかかるコストも削減できます。
また、VoIPによって音声通信とデータ通信が融合することで、電話を介した音声情報を、コンピューターで処理することも容易になります。たとえば、コールセンターなどで顧客から電話を受けたとき、データベースサーバーから引き出した顧客情報や応答履歴などを瞬時に表示させたり、録音した過去の通話内容を参照することができるようになり、顧客へのサービスレベルを向上させることができます。ほかにも、グループウェアやCRMシステムなどと連携させれば、電話で受けた注文に対して、速やかな納期応答や商品出荷処理などが行えるようになります。
このような、音声通信とデータ通信の統合や音声情報のコンピューターによる再利用を実現するためには、電話 (音声通信) 固有の "呼出 (発呼) "、"着信 (着呼) "、"切断 (終呼) " などの「呼」の接続をコントロールする「呼制御」機能を、コンピューターが実装する必要があります。現在、この「呼制御」を行うために広く利用されている標準プロトコルがSIP (Session Initiation Protocol) です。SIPに準拠した呼制御機能を搭載し、IP電話などの「呼」の接続をコントロールするサーバーをSIPサーバーなどと呼びます。

ワンポイント
VoIPの導入で、通信コストが削減でき、業務効率が向上
(2007年12月12日掲載)




