VoIP/SIP編 [第1話] 「VoIPのキホン」
VoIPのキホン
今回からのネットワークワンポイント講座では、IPネットワークを活用した音声通信について解説していきます。まずは、音声通信を支える基本的な技術であるVoIPとは何かについて説明しましょう。
ネットワークを利用して通信を行う方式は、回線交換方式とパケット交換方式という2つの方式に分けられます。回線交換方式は、送信元から送信先までの通信経路を確保して通信する方式で、従来の固定電話網やISDN網などがこれにあたります。通信が終了するまでの間は発信者側の端末 (例えば電話機) と相手先の端末の間の回線が1対1で占有されるため、安定した通信が可能になりますが、実際に通信中に送受信されるデータの多い少ないにかかわらず、その通信中の回線帯域をほかの通信が使用することはできません。
他方、パケット交換方式では、送りたいデータをパケットという小さなデータに分割し、パケットごとに送信先を指定して送ります。通信経路や回線を占有しないため、宛先の違う複数のパケットが同じ回線帯域を利用できるというメリットがあります。インターネットやイントラネットなどで利用されているIPネットワークでは、この方式が利用されています。

インターネットの進展に伴い、パケット交換方式であるIPネットワークが、主にデータ通信での利用を目的に普及してきました。そして、そのIPネットワーク上でも音声通信を行えるようにするために開発された技術がVoIPです。VoIPは、Voice over Internet Protocolの略で、ブイオーアイピーやボイプなどと呼ばれており、文字通り音声 (Voice) をIPネットワークの上 (over) で運ぶ技術の総称です。
ワンポイント
VoIPにより、パケット交換型のIPネットワークでも音声通信を実現できる
(2007年11月28日掲載)




