モバイルWiMAX編 [第3話] 「モバイルWiMAXを利用できる環境」
モバイルWiMAXを利用できる環境
モバイルWiMAXを利用できるようになれば、場所を問わないブロードバンド環境が実現します。それにはもちろん、パソコンなどの機器がモバイルWiMAXに対応している必要があります。日本ではまだ対応機器は発売されていませんが、サービスが開始されるころには、PC向けの通信カードやWiMAX機能を内蔵した機器が登場してきます。
通信カードは、無線LANやPHS、ケータイ網の通信カードと同様に、PCMCIA カードやUSBアダプタ型などで提供され、PCに挿して利用します。また、ほとんどのノートPCに無線LAN機能が標準で内蔵されているように、モバイルWiMAX機能を搭載したPCも発売される見込みです。さらにPCだけでなく、MID (モバイル・インターネット・デバイス) やUMPC (ウルトラモバイルPC) といった端末の登場も期待されています。MIDは、従来のPDAに似ていますが、PDAが主にビジネス用途であったのに対し、音楽のダウンロード再生や、ニュース、ブログ、SNSといったWebサイトにアクセスできるなど、より個人レベルで、いつでもどこでもネットワークに接続してさまざまな利用が可能となる情報端末です。また、UMPCは、キーボードのほかに、タッチスクリーンや専用のボタンなどを備え、モバイルでの利用を想定した超小型のノートPCです。これまでモバイル用途に携帯電話やスマートフォンを使用するには、画面サイズやCPU速度などに不足がありましたが、MIDやUMPCの登場により、こうした不満は過去のものとなるでしょう。

モバイルWiMAXを利用するには、サービスの提供エリアといったインフラの拡充も大切なポイントとなってきます。サービス提供エリアの拡大には、ビルの屋上などに容易に設置できるよう、基地局を小型化したり、地下やビル内など電波が届きにくいエリアには屋内用の基地局を設置するなどの対策を講じていく必要があります。現在ではすでに、屋外・屋内用の小型基地局が開発され、既存の携帯電話基地局への併設や、駅構内への設置などが検討されています。また、一般の住居などで電波を増幅するために利用されるレピーターも、モバイルWiMAXサービスが開始されている韓国ではすでに実用化されています。家庭から屋外、地下など、自分がどこにいてもネットワークにアクセスできるユビキタス環境の実現まで、基地局設置の進展を待つばかりになってきました。

ワンポイント
モバイルWiMAXによるユビキタス・ネットワークは、豊富な端末と基地局の充実によって実現間近
(2007年03月05日掲載)




