アカルイミライ Autumn2010

1 “smARt”テレビ視聴テレビの中のひみつのマーカー

画像の認識の研究

KDDI研究所 超臨場感通信グループ 菅野 勝 (すがの・まさる)

画像の認識解析を軸とした、ケータイとテレビの連携技術についての研究を行っています。

何ができるの? テレビ画面にケータイをサッ!あなたにぴったりの情報をお知らせ

テレビ画面に映されたマーカーをケータイで撮影すると、ケータイの持ち主にぴったりの情報を表示して、関連ケータイサイトを知らせてくれる技術です。

QRコードと同じじゃないの?

いえいえ、これは個人の属性と連動することができるんです。QRコードの場合は、ケータイで読み取ってサイトにアクセスすると、みんな同じページが表示されますが、このマーカーを使うと、ケータイをかざすだけであなたにぴったりの情報を表示してくれます。

どんなページが表示されるの?

具体的に3つの例を挙げてみましょう。

  • 洋服のブランドのテレビCM・・・映し出されたマーカーをケータイでかざすと、今テレビに映っている洋服のあなたサイズの在庫状況と、ショッピングページへのリンクを表示します。
  • 旅番組・・・画面の片隅に映し出されたマーカーをケータイでかざすと、あなたの休日の予定と旅の予算にぴったりなホテルを教えてくれて、その空室状況や予約ページを表示します。
  • 地元のレストランのテレビCM・・・CMのラストに映し出されたレストランの地図をケータイでかざすと、あなたの家の地図上での位置と、レストランまでのルート案内を表示します。

どうです? 検索窓にキーワードを入れて、検索して、サイトにアクセスして、必要な情報を探し出して……なんてのより、ずっと便利ですよね。

どんな仕組みなの? キーとなるのは画像認識技術、認識結果と個人の属性によって情報を表示し分ける

画像の認識の研究

テレビ画面上にどんな画像があるのかを認識する技術を用いてマーカーを検知し、そのマーカーと、ケータイに登録している個人の属性(好み、スケジュール、今いる場所など)によって、表示する情報やリンク先を決定しているのです。
QRコードの場合は、コードに文字列(つまりケータイサイトのアドレス)を埋め込んでいるのですが、マーカーの場合、マーカーに情報が埋め込まれているわけではありません。事前にケータイに、こんなマーカーがきたらこの情報を表示する、と覚え込ませておく。このとき、個人の属性が使えれば、あらかじめ覚え込ませた複数の情報の中から、その属性に合った情報を選んで表示する、といった具合です。
マーカーはどんな画像でもOK。マークやロゴでなくても、技術が進めばどんな画像でも認識して、情報を取得することができます。

どんな仕組みなの? キーとなるのは画像認識技術、認識結果と個人の属性によって情報を表示し分ける

テレビドラマに出演している女優さんの衣装。「すてきなワンピースだなぁ」と思ったら、テレビにケータイをかざしてその衣装をピッ。ケータイでは、あなたがそのワンピースを着たときのイメージが3D表示されて、指でクルクルしていろんな角度からチェック。気に入ったら、あなたサイズのワンピースをすぐに購入できちゃいます。
バラエティ番組で紹介されたお店。「あのカレー、食べたい!」と思ったら、テレビにケータイをかざしてカレーをピッ。ケータイに、そのお店のおトクなクーポンやあなたにオススメのメニュー、営業時間がすぐに表示され、ケータイを持ち出せばナビまでしてくれる。
いずれは、こんなことができるようになりますよ。

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新しい技術やサービスを生み出し、それをどうやって実現するかを考えるのが研究者の仕事。その最初の一歩となるのが、ちょっとした“ひらめき”なんです。こんな技術やサービスがあったら、世の中がどう変わるんだろう、どんな風に楽しくなるんだろう。いろいろなことに興味を持って、視野を広げていけば、きっとステキなひらめきが生まれます。研究者を目指すみなさんには、そんなひらめきを大切にしてほしいと思います。

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