アカルイミライ Autumn2010

3 スタジアム3D自由視点 3D自由視点テレビ

自由視点映像の研究者

KDDI研究所 超臨場感通信グループ 三功 浩嗣(さんこう・ひろし)

ユーザーが自由に視点を移動して見ることができる、自由視点映像の研究を行っています。

何ができるの? 建物や人の間をすいすい。テレビの中にいるような感覚で見られる

3Dの飛び出す映像の中に入って、建物や人の間を縫うように移動したり、上から眺めたり、近くに寄ってみたり。リモコンで、映像の角度や位置を自由自在に動かして、好きな視点で楽しむことができます。

具体的にはどんな映像が見られるの?

特に迫力を味わえそうなのがスポーツ。サッカーなら、ドリブルで敵陣の中を切り込んでいく選手の視点、相手チームのフリーキックを阻む壁の役をする選手の視点などが体験できます。
フィギュアスケートの選手の視点で、スピードある滑りやスピンを体験してみるのもおもしろそう。ゴルフや野球なら、いろいろな角度からスイングを見られるので、一流選手のすごさの秘密がわかります。
エンターテイメントの映像もいいですね。ミュージカルや歌舞伎をいろんな角度から見られて、一緒に舞台に立っている感覚を味わうこともできます。
楽しみ方は無限です。映像をただ見るだけじゃなく、その場にいるような臨場感を味わうことができます。

横から、斜めから、上から……
いろいろな角度から映像を見ることができます。

どんな仕組みなの? 実際のカメラ映像をもとに、カメラを置けない場所から見た映像を計算によってつくりだす

画像の認識の研究

あらゆる場所から見た映像を再現できるように、山ほどのカメラで撮影してる? いえいえ、違います。カメラを置けない場所の映像でも、ちゃんとつくりだせる技術なんです。
カメラとカメラの間や、サッカーフィールド内部などの映像は、実際のカメラ映像をベースにKDDI独自の画像合成技術によって映像をつくりあげています。画像合成では、単純に実際の映像の一部を拡大・縮小するのではなく、人物領域を切り出し、フィールド上の3次元位置を推定することで、カメラがないところからの目線で人物の立ち位置や見え方を再現します。
3Dについては、右目と左目、それぞれに少しずつずらした映像を見せれば、立体的に見せることができるんです。
人物の3次元位置をいかに高精度に推定できるか、そして合成処理をどれだけスピーディーにできるのかが、この研究のキモとなります。

どんな仕組みなの? 観戦というより参戦!? ワールドカップ、「日本×○○」戦はフォワード視点で

画像合成がリアルタイムでできるようになれば、生放送の番組も自由な視点で見られるようになります。未来のサッカーワールドカップは、この試合はフォワードの視点、次の試合は主審の視点、なんて見方ができるようになるのでは。スタジアムでの観戦に負けないくらい、テレビでも臨場感たっぷりに観戦できる時代が来ますよ。

超一流選手の隣でフィールドを疾走! なんていう感覚をテレビの前で味わうことができるようになるかも。

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ミライの研究者へ

これまでにない技術に挑戦できることが研究職の醍醐味。試行錯誤を何度も重ねて、たいへんな面はありますが、研究結果を発表したときに感想や意見をもらえるとそれが励みになります。当面の目標は、実用と研究の両面において、この分野を代表する研究者になることです。
ネットワークが進化し、充実したコンテンツを届けられる環境が整ってきたからこそ、KDDIならではのユニークで楽しいコンテンツをお客さまに届けたい。3D自由視点は、そのための一つの方法ですね。

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