アカルイミライ Autumn2010

6 背面入力インターフェース

ユーザーインターフェースの研究

企画調査グループ 野垣内 出(のがいと・いずる)

人間と機械をつなぐHMI(Human Machine Interaction)やAI(Artificial Intelligence:人工知能)のの研究を行っています。

何ができるの? 端末を手に持ち、画面を見ながら、背面から自在に入力

背面からも入力ができるモバイル端末です。背面にセンサーとキースイッチが装備されているので、端末を手に持って画面を見ながら、裏側から入力することができます。

画像はCGイメージです。(慶應SFC 坂井直樹研究室 / 根津孝太 / ウォーターデザイン / KDDI)

タッチパネルのほうが便利じゃない?

たしかにタッチパネルは直感的に入力できて便利ですが、文字入力用のキーボードが表示されると画面が隠れますよね。タッチパネル上のキーボードは普通のキーボードよりキーが小さく、指の幅より狭い。これが入力しにくい原因の1つです。背面入力タイプなら、画面が隠れることはありません。

慣れないと、文字入力が難しいのでは?

これまでの表面から入力するタイプに慣れている方は、そう思うでしょうね。むしろ、これまでの端末に慣れない方や、初めて端末に触れる方のほうがすんなり使いこなせるようになるかもしれません。
人間の指の動きなども考慮し、どういうキーボードにしたら背面から入力しやすいか、いろいろと試作を重ねています。裏側からのみ入力できるタイプだけでなく、表と裏の両面から入力できるタイプも考え中です。慣れると、背面のほうが的確にキーボードを入力できるようになると思います。

大きさはどのくらいなの?

現在は、文庫本を開いたときのサイズ、閉じたときのサイズ、さらにはその半分の携帯電話サイズの試作品をつくっています。

どんな仕組みなの? 両面から入力できるようにするには、端末のOSを操作

背面のみから入力できるようにする場合は、通常、表面についているタッチパネルやキーボードを背面にすればいいのですが、両面から入力できるようにする場合が大変なんです。
例えば、カーソルを表面で右から左に動かす場合、背面では左から右に動くようになる。こうした左右逆になる動きを合わせ鏡のようにするには端末のOSを操作する必要があります。
技術的には先端のセンサー技術とOSに関する知識があれば、それほど難しくはないんです。一番の課題は、使い心地ですね。どんなキーボードにしたら背面から入力しやすくなるか、どんなふうに使えば楽しくなるのかを追求しています。難しくいうとインターフェースのコンセプトづくりが課題ということになります。

こんなミライを想像しています 手で触れなくても、脳からの指令で操作できる

表からも裏からも、触れるだけで、誰でも自在に操作できる。近い将来には、そんなモバイル端末が商品化されると思います。
いずれは、手で触れなくても脳からの指令で操作できるなど、そんなモバイル端末が出てくるかもしれません。もっと直感的に使える、誰にでもやさしいインターフェースになっていくといいですね。

画像はCGイメージです。(慶應SFC 坂井直樹研究室 / 根津孝太 / ウォーターデザイン / KDDI)

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ミライの研究者へ

大学や専門学校は、研究者やエンジニアになるためのほんの入り口にすぎません。企業にいると学校よりもいろいろやることが多く、自分の興味のないものも含めて、いろいろな研究をしなくてはならない。大学時代、数学の研究をしていた私も、社会人になってから、機械翻訳、音声対話システム、生体センサーなど、さまざまな研究テーマに取り組みました。
でも、そうした中からこれをやりたい、専門にしたい、ということが見えてくるはず。私が、HMI、AIという興味深い生涯の研究テーマに出会えたのも、これまでにいろいろな研究分野に取り組んだからではないでしょうか。
若いうちから、自分はこれを専門にすると決めつけず、さまざまな研究テーマに取り組んでみてはいかがでしょうか。そうした中から、生涯取り組みたい研究テーマが見えてくるはずです。

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