アカルイミライ Autumn2010

7 ブラウザ連携コミュニケーション 離れていても、一緒に見られるアプリ

ネットワークの研究

KDDI研究所 ユビキタスネットワークグループ 今井 尚樹(いまい・なおき)

さまざまな環境のもと、さまざまな端末を使用したネットワークについてのの研究を行っています。

何ができるの? 遠く離れていても、同じタイミングでWebサイトや動画が見られます

離れて暮らす人と、同じタイミングで同じWebサイト、同じ動画を見ることができる技術です。サイトを見ながら、パソコン上でチャット(おしゃべり)することもできます。

それって遠隔操作でしょ。これまでにもなかった?

企業では会議や教育に遠隔操作のアプリケーションが使われていますが、家庭などの一般ユーザーを対象としたものはまだありません。それに、これまでのものには、特定のネットワークサービスを使わなければいけない、パソコン全体の操作権を得るためのパスワードやネットワークの設定といった制約がありました。できることも、一緒にWebサイトを見るくらいで、動画の視聴操作までは対象としていませんでした。
この技術は、どんなネットワークでもOKだし、パソコンやスマートフォンなどさまざまな端末を利用できます。ユーザー数が3人以上でももちろん大丈夫。タブブラウザのような複数のウィンドウの共有を意識しているので、ウィンドウごとに操作を優先するユーザーを細かく設定することもできます。

これができると、どんな風に便利になるの?

単身赴任のお父さん、遠くに住んでいるおばあちゃん、海外に住んでいる友達……遠くに離れていても、一緒に同じパソコンの前にいるような気持ちになれます。離れている人が、パソコンを上手に使えなくても、遠隔操作で同じWebサイトや動画を楽しむことができるんです。

どんな仕組みなの? サーバーがパソコンのブラウザからの信号をキャッチし、あの人のブラウザへ

画像の認識の研究

例えばあなたが、離れて暮らすおばあちゃん、叔父さんとこの技術を利用するとします。すると、「おばあちゃん、叔父さんと○○のサイトを見たい。××の動画が見たい」というあなたのブラウザからの信号をKDDIのサーバーがキャッチし、おばあちゃん、叔父さん、それぞれのパソコンのブラウザに対して指示をします。
簡単な技術のように聞こえますが、プロキシサーバー(高速なアクセスや安全な通信などを確保するための中継サーバー)やセキュリティの設定など、商品化までにいくつか越えないとならない壁があります。こうした点が解決できれば、商品化もすぐではないでしょうか。

どんな仕組みなの? 離れている人たちと、同じ時間を共有できる。一緒に楽しめる

このアプリを使えば、海外にいる人たちとも同じ時間を共有することができます。 例えば、日本にいながら海外在住のゴルファーにゴルフ指導をしてもらうことも。先生が向こうで撮影したゴルフのスイングの動画をみんなで観賞。先生が、大事なポイントで動画を一時停止しながら、じっくり解説してくれます。ときには、各地にいる生徒が複数名参加することも。
その後は、生徒側のスイングのチェック。生徒たちのスイングをインターネットの動画サイトにアップしておけば、先生が生徒のスイングの大事なポイントを何度も一時停止しながら、じっくり解説してくれる、なんてことができるようになります。

ミライコミックを見る

ミライの研究者へ

理系だからといって、文章能力やコミュニケーション能力をおざなりにしないこと。自分の研究を進めるためには、専門知識のない人にも、わかりやすく研究内容を伝えることが大切です。研究者って、意外とプレゼンテーションの機会が多いんです。他の人に理解してもらえなければ、実用化も流れてしまいます。日頃から、わかりやすい言葉で人に伝えるにはどうすればいいかを意識することをおすすめします。
研究には、いくつもの壁があります。アイデア出し、論文執筆、特許取得など、実用化までにいろいろなことがある。つらいときもあるけど、ひとつの研究を追いかけるのは、とてもやりがいがあります。

ミライコミック

Continues to your future...

ページの先頭へ

その他の研究


KDDI 株式会社