株主通信 2013年夏号

社長が語るこれからのKDDI

3M戦略を通じて収益モデルを大きく転換。契約数拡大など顕著な成果をもたらしました。

この2年間、私たちは複数のネットワークを持つ強みを活かした収益モデルに転換するため、3M戦略を国内事業の軸に据えてきました。その取り組みにより、2012年3月期は、auの勢い回復と固定通信事業の増収増益による「基盤事業の立て直し」を果たすことができました。
そして、この2013年3月期は「成長起点」をテーマに掲げ、新たな国内成長戦略「3M戦略」を本格的に展開してまいりました。さらに業績面では、期初に掲げました連結営業利益5千億円、au通信ARPU (auの1契約当たり平均通信料収入) の月次ベースでの底打ち・反転のいずれの目標も達成いたしました。
3M戦略のベースとなっているのは、「auスマートバリ ュ ー (以下、スマートバリュー)」と、auスマートパス (以下、スマートパス)」です。スマートバリューは世帯数」(FTTH等) で212万、au契約数で386万まで拡大し、スマートパスも500万を超える会員数となり、多くのお客さまのご支持をいただいております。

画像:3M戦略

お客さまにもっと多くの楽しさ、快適さを!さまざまなサービスの拡充に力を入れています。

私たちは3M戦略を通じて、お客さまの利便性を高めるさまざまなサービスの拡充に力を入れています。
スマートバリューでは、セット割引の対象となる FTTH (注1) やケーブルテレビ (以下、CATV (注2)) の提携事業者数が大幅に増加しました。FTTHサービス提供の事業者が当社グループを含めて5社、CATV提供の事業者が106社・189局と、この1年で2倍の規模に拡大したことで、より多くのお客さまにスマートバリューをご契約いただけるようになりました。
スマートパスを起点としたビジネスの拡大を目指して、電子書籍が月額定額制で読み放題となる「ブックパス」をリリース。この「ブックパス」を含む各種人気サービスをiPhoneやiPadでもご利用いただけるようにいたしました。スマートフォン生活をより楽しくする各種サービスは、お客さまから高い評価をいただいています。
そして昨年9月から、「4G LTE (注3)」サービスをスタートし、超高速データ通信をご利用いただける通信環境をご提供しております。こうしたお客さまの利便性向上につながる多角的な取り組みを今後も行ってまいります。

もっと豊かで質の高いサービスを提供するために当社グループの基盤を強化します。

私たちは、引き続きお客さまに提供するサービスの利便性や品質向上を図り、より多くのお客さまにご利用いただきたいと考えております。そこで求められてくるのが、当社グループの基盤強化です。
本年4月17日に、日本最大のCATV事業者である株式会社ジュピターテレコム (以下、J: COM) の株式を公開買付けにより追加取得し、同日付で同社を連結化しました。今後は、当社の連結子会社であるジャパンケーブルネット株式会社との統合も視野に入れ、CATV事業での顧客基盤の拡大を図るとともに、J: COMのメディア事業と当社の通信事業の融合により当社の成長戦略である3M戦略におけるシナジーの拡大を図ってまいります。
また、国内法人のお客さま向けサービスの拡充のために、通信を含めて中小企業のオフィス環境整備を支援する連結子会社「KDDIまとめてオフィス株式会社」の営業体制の強化を進めております。これまでの東名阪エリアに加えて、本年4月から新たに地域会社4社を立ち上げ、全国に対応した営業・サポート体制を構築することでお客さまのニーズにあった、きめ細かなサービスをご提供してまいります。
このように、個人・法人問わず、お客さまのご要望にお応えし、さらなる成長を図っていきます。

次の3年間は利益成長のペースを上げながら、株主還元も強化していきます。

さて、ここからは今期から始まる3年間の事業成長に向けた取り組みについてお話しします。
冒頭に述べました通り、私たちは過去2年間、基盤事業の立て直しから成長起点の確立まで着実に歩を進めてきました。そして、今期 (2014年3月期) から2016年3月期までの3年間は、お客さまのニーズにお応えすることを最重視し、「持続的な利益成長と株主還元の強化」を果たしていきます。
具体的な数値目標として、利益面は、営業利益の毎期2ケタ成長と1株当たり当期純利益の大幅成長を目指します。また株主還元は、配当性向30%超を目安に拡充し、自己株式取得についても引き続き経営の選択肢として検討いたします。

画像:次の3年にむけて

3年間の基本方針としては、まず「3M戦略の推進・深化」が挙げられます。
当社グループの強みであるモバイル+固定のスマートバリューをより多くのお客さまにご利用いただき、スマートパスをはじめとしたお客さまへのコンテンツサービス等の充実による付加価値売上の向上、そしてこれらの相乗効果でさらに収益を最大化させるといった方針です。
もう1つの基本方針は「グローバル戦略の推進」です。まずはアジアでグループの総力を結集し、法人のお客さま向けの「グローバル ICT (注4) 事業」を展開していきます。個人のお客さまを対象とする「グローバルコンシューマ事業」についても、アメリカおよびアジアの新興国を中心に展開していきます。
海外を舞台とする新たなビジネスは今後、次々と動き出していきます。例えば本年5月8日には「KDDIグローバルM2Mソリューション」の提供を開始しました。これは、スウェーデンのM2M専業 プロバイダー (注5) であるテレノール コネクション社との提携を通じて、国内法人のお客さま向けに、海外事業のサポートを行っていくものです。
近年、国内製造業の海外生産シフトが加速する中、先進的な通信ネットワーク技術を活かし、こうしたグローバルサポートの需要も積極的に取り込んでいきます。

画像:KDDIグローバルM2Mソリューション

2014年3月期は通信料収入の増収をベースに20%を超える利益成長を目指します。

先に述べました通り、今後3年間は営業利益の毎期2ケタ成長を目標に掲げています。新たなステージの初年度となる2014年3月期の業績は、営業収益で前期比13.0%増加の4兆1千4百億円、営業利益で前期比22.9%増加の6千3百億円を計画しています。
利益成長のベースとなるのは、当社の基盤であるパーソナルセグメント (J: COMを除く) における通信料収入であり、2014年3月期は2兆円超を目指してまいります。
そのために、スマートバリューをベースにしたお客さま基盤の拡大に努め、さらにコンテンツ利用等による付加価値売上の拡大を図るため、スマートパスを推進してまいります。なお、2014年3月末に向けて、スマートバリューは世帯数で345万、au契約数で690万、スマートパスは1千万加入を目指してまいります。

画像:2014年3月期の計画値

持続的な利益成長と株主還元強化を両立して、株主の皆さまのご期待に応えてまいります。

2014年3月期の株主還元は、年間配当額1株当たり120円、配当性向31.1%を計画しています。2002年3月期以来、連続増配を維持しており、事業の発展を支えていただいている株主の皆さまに対し、可能な限り株主還元を拡充してまいります。
また、先般実施した株式分割による投資単位の引き下げの他、事業内容をご理解いただくための施設見学会・会社説明会の開催など、個人の株主・投資家の皆さまに向けた施策に今後とも注力してまいります。
当社は、これからも持続的な利益成長と株主還元の強化を両立して、株主の皆さまのご期待に応えてまいります。そして、お客さまにご満足いただけるサービスや価値をご提供することで世界中の人々に感動、安心、幸せ、感謝の笑顔をお届けできる企業を目指してまいります。
株主の皆さまにおかれましては、なお一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

画像:分割調整後の1株当たり配当額推移 (中間+期末)

  • 注1)
    光ファイバーによる高速・大容量のデータ通信サービス
  • 注2)
    Community Antenna TeleVision。同軸ケーブルを用いて、テレビ放送やインターネット接続、電話などを有線で提供するサービス。
  • 注3)
    4th generation LTE。本サービス名称は国際電気通信連合 (ITU) がLTEを「4G」と呼称することを認めた声明に準じています。
  • 注4)
    Information and Communication Technology。情報通信技術。IT (Information Technology) に代わる言葉として広まりつつある。
  • 注5)
    サービスを提供する事業者のこと。多くの場合、インターネット接続業者を指す言葉として使われる。

KDDI

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