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全国FM53社とKDDI「新FMライフスタイル」の提案を軸にコラボレーション・サービスを展開〈「新FMライフスタイル」へのメッセージ〉

依田 巽
エイベックス・グループ会長

「音楽を通じて人々に感動や興奮、そしてやすらぎを与えたい」、これは音楽制作に携わる者全ての願いです。そのために私達レコード会社は、作家やアーティストそしてたくさんのスタッフと共に、新しい音創りに日々取り組んでいます。こうして創り上げた音楽をみなさんにお届けする上で、FMラジオは私達にとってはなくてはならない大切なメディアなのです。
このたび携帯電話でFMラジオを聴くことができるサービスが始まるとのことで、私達も大いに期待しています。液晶画面で楽曲情報を見たり、近い将来には気に入った楽曲をワンクリックで着うたとしてダウンロードすることも可能になると聞いています。音楽をもっともっと身近なものにしてくれるこの新しいサービスに相応しい、またリスナーの皆さんの期待にお応えできる音楽を、私達はこれからも提供し続けていきたいと思います。

香山リカ
精神科医・神戸芸術工科大学 助教授

元来、テレビに比べてラジオは双方向性が高いメディアであった。自分にだけ語りかけられるかのようなDJの声にこたえて、リクエスト葉書きを書く。かつての若者ならだれもが経験したことのあるアクションだ。メディアがワンクッション置いた双方向的なコミュニケーションが若者に与えた喜びや安らぎの効果は、計り知れない。
いま携帯電話というツールを手に入れた若者たちは、ダイレクトなコミュニケーションの楽しさに夢中になっている。しかし、ダイレクトなコミュニケーションはまた、ときに彼らを翻弄したり傷つけたりすることもあるようだ。
その携帯電話にFM受信機能がついたとき、現代の若者はそれをどう使うのだろう。携帯の中に存在する一歩だけ下がったコミュニケーションとして、それに癒されることを求めるのだろうか。それとも逆に、FMをよりダイレクトなコミュニケーションの一装置として完全に作り変えてしまうのだろうか。「さて、キミならこれをどう使う?」、若者たちの反応への興味は尽きない。

久保田利伸
ミュージシャン

ニューヨーク大停電の時、僕はレコーディングスタジオにいました。停電と分かって、急いで真っ暗な非常階段を降りてなんとか外に出ることができました。するとストリートのいたるところにラジオのボリュームをガンガンに上げた車が何台も停まっていて、そこに人々が集まっていました。そうです、ラジオが唯一の情報源だったのです。夜になるとその情報の合間に、やさしい音楽が流れ始めました。そして今度は人々の心を癒しました。
携帯電話でラジオが聴ける。素晴らしいですね。もしあの大停電の時にそんなことが出来たら完璧だったと思います。本当にラジオは大切で素晴らしいものです。

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