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WebMappingに関する基本特許の取得について

No.2004-029


KDDIは、電子地図・電子図面情報をインターネット上で利用可能とするための技術「Web Mapping」に関する国内特許「ハイパーレイヤリング特許」 (特許番号: 特許第3503397号、発明の名称: 地図表示システム) を取得しましたのでお知らせします。
詳細は以下のとおりです。

| ●1. 特許の概要 | |  | |
本特許は、1996年にKDD (現KDDI) が「JaMaPS」(注1) と呼ぶシステムとして世界に先駆けて開発したハイパーレイヤリング技術に関するものです。
ハイパーレイヤリング技術は、道路・ビル等の位置情報や気象・交通等の生活情報など、複数の位置情報をインターネット上で重ね合わせて一枚の地図として表示することで、様々な情報を同時に利用 (閲覧) 可能とする技術です。
例えば、あるコンテンツプロバイダが、インターネット上で銀行ATMの位置情報を提供する場合、従来は白地図情報と併せて予め情報を編集・加工し、1枚の電子地図を作成しなければコンテンツとして提供できませんでした。
本特許技術を利用した場合、異なる位置情報、地図をインターネット上で重ねて表示できるようになるため、インターネット上で無料で提供されている白地図情報等を活用することで、コンテンツプロバイダは、ATMの位置情報のみを用意するだけで、「ATM位置情報を表示した地図」を提供できるようになります。
このように、位置情報コンテンツを提供する際、白地図や他の位置情報コンテンツなどと予め編集・加工する必要がなくなり、情報配信に必要なコストや手間が省け、コンテンツが提供しやすくなります。
また、エンドユーザーにとっては、自分の用途、目的に合わせ、インターネット上に遍在するあらゆる位置情報を重ねて表示、カスタマイズできるようになることで、電子地図の利便性が向上します。
この仕組みは、地理情報システム (GIS (注2)) 業界において、WebMapping (Webを使った地図の作成・提供) システムとして近年注目されており、GISの最も基本的な機能をWWWで実現するものです。
なお、本特許は、2000年8月に米国における特許 (特許番号6107961) が既に成立しています。

| 注1) |
JaMaPS: Jammed Mapping System |
| 注2) |
GIS: Geographic Information System |

| ●2. 特許取得の背景 | |  | |
電子地図は、これからのユビキタスネットワーク社会において重要となる、様々なモノや情報が実世界のどこにあるかを示す位置情報を、利用者が直感的に理解するのに欠かせないものです。そして、インターネット及びワールドワイドウェヴ (WWW) は、今や重要な社会基盤として認知されており、これはユビキタスネットワーク社会においても変わることはありません。
また、政府のe-japan計画に記されたGISアクションプログラムにおいても、WebMappingシステムの普及は重要な課題として挙げられており、政府によってJIS (注3) 標準化 (G-XML (注4)) や普及推進活動 (gコンテンツ流通推進活動) が進められています。
このようなことから、KDDIは、ハイパーレイヤリング技術をユビキタスネットワーク社会のための基本技術の一つであると位置付け、本技術についての特許を申請し、この度、取得に至りました。

| 注3) |
JIS: 日本工業規格 |
| 注4) |
G-XML: JIS X.7199 地理空間データ交換用XML符号化法 XMLを用いた地理情報の標準規格 |

| ●3. ハイパーレイヤリング技術の標準化活動とSVGでの利用を対象としたロイヤリティーフリー宣言 | |  | |
KDDIは、SVG (注5) を用いた位置情報サービスの標準化と普及に貢献するため、米国での本件特許取得後、SVGでの使用に限り、本特許のロイヤリティー (使用料) を無料とすることを表明しました。
これを受け、グループ会社のKDDI研究所 (本社: 埼玉県上福岡市、代表取締役所長: 浅見 徹) では、W3C (ワールドワイドウェブコンソーシアム) に加入してハイパーレイヤリング技術の標準化活動に取り組み、その結果、2003年1月14日に同技術はSVG1.1の仕様として標準化されています。
国内においては、G-XML3.1として同SVG1.1仕様のJIS標準化を進めており、本特許技術の有効性を実証するための取り組みとして、gコンテンツ流通推進協議会 (注6)、goSVGワーキンググループでの実証実験もを開始しています。同実験では、将来の携帯電話における位置情報コンテンツのオープンな配信環境の実現を念頭に、携帯電話用SVGブラウザをはじめSVGによる各種WebMapping技術の実験を参加各社と共に進めています。
さらに、T-Engineフォーラム (注7) にも参加し、本技術が多様なシステムにおいて広く利用されるように活動を進めていく予定です。
KDDIは、ハイパーレイヤリング技術が広くこれからのユビキタス社会に貢献できる技術であると捉え、様々な取り組みを通じてWebMappingシステムフォーマットのSVGへの一本化を促進し、広く社会に普及できるユビキタス情報システムの基盤整備に貢献していきます。

| 注5) |
SVG: Scalable Vector Graphics |
| 注6) |
gコンテンツ流通推進協議会: 経済産業省が推進する位置情報コンテンツの普及推進を目的とした協議会 |


| 注7) |
T-Engfineフォーラム: 組込みシステム・ユビキタスコンピュータのための標準化団体 |




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