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2004年
世界初、WDM伝送装置と光クロスコネクト装置の連係動作による高信頼光IPネットワークの実証実験に成功


KDDI株式会社
株式会社KDDI研究所
Calient Networks

2004年3月16日

KDDI株式会社と株式会社KDDI研究所は、カリエントネットワークスと共同で、長距離の高速・大容量通信を行うためのWDM伝送装置 (注1) と、高速・大容量の信号を光のままスイッチング可能な光クロスコネクト装置 (OXC装置) (注2) とを、GMPLSプロトコル (注3) 技術を用いて連携動作させることにより、障害復旧、伝送路管理の点で極めて高信頼な光IPネットワークを実現するための実証実験に成功しました。
これまで、急速に進展するブロードバンドに対応する次世代の大容量ネットワーク基盤を構築するために、OXC装置と高速パケット信号を処理するIPルータとをGMPLSプロトコル技術を用いて統合的に制御・管理する光IPネットワークの研究・開発を行ってきました。
この光IPネットワークにおいて高い信頼性を実現するためには、WDM伝送区間の光ファイバの断線障害や、WDM送受信機の障害、光増幅中継器の障害、信号品質等の情報を、速やかにOXCに通知し、経路切り替え等の対処を行う必要があります。従来の研究では、WDM伝送装置の光出力をオフにすることでのみWDM伝送区間の障害をOXC装置に通知しており、伝送装置の警報の情報や、予備のWDM回線の障害状況、信号品質などといった高信頼化に不可欠な情報については通知できなかったため、信頼性の向上が実ネットワークへの導入の課題となっていました。
今回、GMPLSプロトコルのひとつであるLMP-WDMプロトコル (注4) をWDM伝送装置並びに光クロスコネクト装置上で動作するよう研究開発を進めました。本プロトコルによりWDM伝送装置から1.光ファイバの断線障害 2.WDM送受信機の障害 3.光増幅中継器の障害 4.信号品質 5.装置警報をOXC装置へ通知可能となり、その通知をもとにOXC装置が障害復旧を実行したり、予備回線のリソース管理を行ったりできるようになりました。これらにより極めて高信頼な次世代の光IPネットワークの実現の可能性が示されました。
なお、この研究成果につきましては、米国ロサンジェルスで開催されたOFC'04 (Optical Fiber Communication'04) で2004年2月26日に発表しました。

注1)  WDM伝送: 一本の光ファイバ中で複数の波長 (色) の信号を伝送させる技術。原理的には波長の数だけ伝送容量を増やすことができる。
注2)  光クロスコネクト装置: 微小な鏡を制御して任意の光ファイバと光ファイバを接続する装置。伝送速度やフォーマットに依存しない経路切り替えができるため、次世代の光IPネットワークへの導入が期待されている。
注3)  GMPLS (Generalized Multi-Protocol Label Switching) プロトコル: IPルータで実装されているMPLS (Multi-Protocol Label Switching) プロトコルを拡張し、光クロスコネクト装置のような光ネットワーク装置などへの適用も可能となるよう一般化したプロトコル。
注4)  LMP-WDM (Link Management Protocol-Wavelength Division Multiplexing) プロトコル: GMPLSの一つのプロトコル。OXC装置間のリソース管理、警報管理機能などを提供するLink management protocol (LMP) をOXC装置とWDM伝送装置間へ適用可能なように拡張したプロトコル。


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