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2004年
地上デジタルテレビ放送受信携帯電話機の開発について

No.2004-080

株式会社KDDI研究所
KDDI株式会社

2004年5月12日

株式会社KDDI研究所 (代表取締役所長: 浅見徹) とKDDI株式会社 (代表取締役社長: 小野寺正) は、この度、NHK放送技術研究所 (三宅誠 所長) と共同で、地上デジタルテレビ放送を受信し、通信と放送のサービス連携を実現する携帯電話機を、2005年度に開始予定の携帯端末向けデジタルテレビ放送に先駆けて、日本で初めて開発しました。
この携帯電話機は、わが国の携帯端末向けデータ放送規格であるBML (Broadcast Makeup Language) に完全準拠し、通信コンテンツと放送コンテンツの相互連携を実現するのが特長です。さらに位置情報履歴などの情報を電話機/サーバ間で共有する拡張機能を実装しており、位置情報連動コンテンツの提供等も可能になります。
具体的には、通信センターから放送受信機能を自動的に起動し、緊急警報放送を携帯電話画面に提示させ、さらにデータ放送から通信にリンクして、災害情報の詳細を取得することができます。また、映画などの予告情報番組から通信にリンクし、GPS機能を利用して、最寄の上映劇場の情報も取得することができます。さらに、映像のストリーミング受信機能を用いることにより、例えば、スポーツ番組等では、放送中の映像とは異なるカメラアングルで撮影された映像を通信回線経由で視聴すること等が可能となります。
地上デジタルテレビ放送受信携帯電話機では、通信と放送を連携させた従来にない様々な魅力あるサービスが提供できるようになることから、その開発が強く期待されていました。しかしながら、現在の携帯電話機の持つ演算能力は、従来のノート型パソコンに比べて数分の一程度であり、バッテリー容量にも大きな制限があることから、BML・動画再生を行う機能・OFDM (注) 復調など、演算処理量の大きい高度な機能をすべて搭載することは極めて難しいとされてきました。
この課題に対し、KDDI研究所では、日立製作所の協力を得て、様々なリアルタイム系とノンリアルタイム系のタスクの効率化とスケジューリング管理の最適化を実現することにより、地上デジタルテレビ放送の受信ならびに通信連携にかかわるすべての機能を従来の携帯電話に搭載することに成功しました。
今後は、NHK放送技術研究所と共同で、技術的な検証ならびに通信放送融合にふさわしいコンテンツの開発を目的とした実証試験を行う予定です。
なお、この地上デジタルテレビ放送受信携帯電話機は、5月27日 (木) 〜30日 (日) に開催されるNHK放送技術研究所の一般公開においても出展公開いたします。

注)  OFDM (Orthogonal Frequency Division Multiplexing: 直交波周波数分割多重)
= 地上デジタル放送で用いられるデジタル変調方式

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