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電子タグリーダを搭載した携帯電話の開発について

No. 2005-047

2005年3月2日

KDDIは、このたび、電子タグの読み取り機能を搭載した携帯電話の試作機を業界で初めて開発しました。

今回、試作開発した携帯電話は、パッシブタグ (注1) を読み取ることが可能なパッシブタイプと、アクティブタグ (注2) に対応したアクティブタイプの2種類です。いずれのタイプも、電子タグの読み取りなどの動作をソフトウェアで制御することが可能であり、携帯電話の通信ネットワークやGPS機能と連携させることにより、さまざまなサービスを実現することが可能となります。仕様の詳細は別紙をご参照ください。

パッシブタイプは、商品や物品などに付けた電子タグにかざすことで、非接触でタグのIDを読み取るタイプの携帯電話です。例えば、消費者の立場から、商品の産地や流通履歴などのトレーサビリティ情報を店頭や自宅などで簡単に参照したり、また、流通業では、商品の受付・運送・納品などの配送状況をリアルタイムで管理するための業務端末としてご利用いただくなど、さまざまな分野への応用が想定されます。

アクティブタイプは、室内や地下街の壁などに設置されたアクティブタグが送信するID情報を、離れた位置から読み取るタイプの携帯電話です。例えば、受信したIDから位置情報を得ることで、屋内でのより一層詳細なナビゲーションサービスを実現することが可能となります。また、ポスターや案内板などに取り付けたタグからのID情報を自動的に受信することで、周辺施設に関する広告や障害者向けのバリアフリー情報、あるいは危険を知らせる緊急情報の配信など、日常生活の利便性上やライフラインサポートのための応用が考えられます。

携帯電話は、多くのお客様が常に持ち歩く身近なモバイル機器であり、GPSや高精細の液晶画面等の豊富な機能に加え、カバーエリアが広く、あらゆる場所からネットワークに接続できる特徴があります。そのため、ネットワーク上に存在する様々な情報とタグ情報を容易に連携することが可能となり、電子タグリーダとして使い勝手のよいシステムの実現や幅広い普及が期待されます。

KDDIは、今後、メーカーや産業界、研究機関と協力し、今回試作した電子タグリーダ搭載の携帯電話を用いて、ビジネスユースやコンシューマ向けなど様々な電子タグ利用サービスの実証実験を展開し、実用化に向けて、ビジネスモデルの検証やノウハウの蓄積を進めていく予定です。

注1)  パッシブタグ:
電子タグの種類の一つで、電池を内蔵せず近距離 (数cmから数m) での読み取りが可能なもの。 自らは電源を持たないため、読み取りの際の電波を受け電磁誘導などを起こす手段で駆動電源を確保する。このため、読み取り距離は、短いもので数mm、長くても数m程度に限られる。電池を内蔵するアクティブタグよりは安価な製造が可能であり、電池寿命の心配もない。読み取り距離 (範囲) が狭いことを利用し、読み取り対象を限定することなども可能。
注2)  アクティブタグ:
電子タグの種類の一つで、電池を内蔵して数十m程度までの比較的長距離での読み取りが可能なもの。電池を内蔵し、自らの電源で電波を発信することから「アクティブタグ」と呼ばれる。読み取り距離が長いという利点があるが、電池の寿命期間があり、一般にパッシブタグより高価である。


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