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ニュースリリース
2007年
au携帯電話向けムービーコンテンツ作成オーサリングツールに利用可能な高速・高品質画像リサイズモジュールを開発

筑波大学
KDDI株式会社

2007年6月14日

筑波大学先端学際領域研究センター・特任教授 寅市和男とKDDI株式会社は、寅市教授が研究・開発した「フルーエンシ情報理論」を用いて、au携帯電話向けムービーコンテンツ作成オーサリングツールに利用可能な高速・高品質画像リサイズモジュールを開発しました。

KDDIは、コンテンツプロバイダーを対象に、テレビ映像や音楽プロモーション映像などからau携帯電話向けのムービーコンテンツを作成するためのオーサリングツールを提供しています。オーサリングツール内では、テレビやPC向けに作成された素材映像の画面サイズを携帯電話向けの画面サイズに変換する画像リサイズ処理が必要となります。現在のオーサリングツールでは画像リサイズ処理において、「高速モード (高速にコンテンツ生成が可能だが品質が劣化する)」と「高品質モード (高品質なコンテンツ生成が可能だが処理時間が長くなる)」を実装していますが、「高品質モード」の品質を維持しながらオーサリング処理の高速化が強く要望されていました。
今回開発した画像リサイズモジュールは、現行のオーサリングツールと比較して、コンテンツの品質を維持しつつ、約1/4 (注) の処理時間でコンテンツを生成することが可能となります。 本モジュールに採用された「フルーエンシ情報理論」は、デジタル信号とアナログ信号の相互変換理論の一つであり、一般的に利用される変換理論と比較して劣化が少なく、且つ効率的に処理できるため、近年注目されています。 今回開発した画像リサイズモジュールに対し、様々な性質の素材映像について画像リサイズに要した時間、および生成したコンテンツの品質を評価し、十分な処理速度、及び品質を実現できることを確認しました。

開発した画像リサイズモジュールは、2007年秋頃、au携帯電話向けムービーコンテンツ作成オーサリングツールに導入予定です。これにより、コンテンツプロバイダーのコンテンツ制作にかかる工数を削減でき、au携帯電話向けのムービーコンテンツが短時間で高品質に生成可能となる他、コンテンツの種類の更なる充実や品質の全体的な底上げが期待されます。

注)  生成する画像サイズ、動きの変化、色の変化等のコンテンツの性質によって、処理時間の高速性は変動します。


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