2002.2.27

「携帯電話のための音声認識サービス」実証実験の実施について



KDDIは、音声認識技術を用いた情報提供サービス高度化のための実証実験を、3月4日より関西地区で実施します。今回の実験では、(株)KDDI研究所が開発した雑音環境下に優れた音声認識エンジンをau携帯電話インターネットサービス「EZweb」と組み合わせることにより、コンテンツの条件検索等を行う際、通常必要とされるキー入力に替わり、音声での入力を可能とします。これにより、高齢者の方をはじめ今までキー入力に不慣れであるためにEZwebをご利用頂いていなかった方にも手軽に、au携帯電話における情報検索サービス等をご利用頂けるようになります。

今回用いる音声認識エンジン「SpeechSeeker」は(株)KDDI研究所で開発されたもので、独自の音質補正技術と雑音排除技術が導入されており、街角の75デシベル程度の騒音下でも、97%以上の認識性能をもっています。今回の実験では商用サービスに向け、実用性と使い勝手を検証致します。

従来の音声ポータルサービスでは音声によるお客様のリクエストに対しシステムが音声で回答しますが、今回、音声とテキストや画像等のデータを連携させる仕組みを導入したことにより、例えば特定のお店までの道順の地図を受け取ることができるため、直感的に経路を把握できるだけでなく、何度でも必要なだけ参照することができ、お客様の利便性が格段に向上します。

KDDIでは今回の実証実験を通じて、雑音環境下における音声認識技術および音声とデータを効果的に連携する技術等の実用性を検証すると共に、お客様からのご意見やご要望を伺い、音声認識技術を用いた高度な情報提供サービスの実現に向け、取り組んでまいります。

詳細は別紙をご参照下さい。

* 騒音75デシベルとは、東京の環七通り、目黒通り、山手通り、玉川通りなどの幹線道路脇での騒音レベルに相当します。
* SpeechSeekerは(株)KDDI研究所が開発した音声認識エンジンを販売する(株)オーエスアイ・プラスの登録商標です。



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