世界の郷土料理
ボチオック・ミルチャさんの「とり肉の煮込み」
玉ねぎの甘味を引き出したルーマニアを代表する煮込み料理のひとつ。ルーマニア語でトカナ・デ・プイと呼ばれ、たいていラム肉を使いますが日本ではとり肉のほうが受けがいいそう。黄色いつけ合わせは、コーンミールで作るママリーガという練りもの。ルーマニアではパンの代わりにママリーガを主食にするのが習慣です。また、辛さ抑え目の生唐辛子を合間にかじりながら食事をするのもルーマニア流。日本ではししとうで代用できるそうです。
ボチオック・ミルチャさん
ボチオック・ミルチャさん
調理場スタッフのボチオックさんは、ルーマニア北西部・クルジュ県の出身。2005年愛知県で開催された「愛地球博」、ルーマニア・パビリオンのレストランスタッフとして来日。すっかり日本が気に入り、そのままダリエに迎えられました。ルーマニアで長いキャリアを持つ、ベテランコックさんです。
とり肉の煮込み
 
材料
(4人前)
とりもも肉 3枚/サラダ油 適宜/玉ねぎ 1個/にんにくのみじん切り 1片/パプリカパウダー 小さじ1/小麦粉 小さじ1/トマトペースト 大さじ1/水 適宜/ローリエ 1枚/赤ピーマン 適宜/ピーマン 2個/ママリーガ[水 400cc、バター・牛乳 各少々、コーンミールの粗びき 90g]/パセリ、ししとう、塩、こしょう 各適宜
作り方
  1. とり肉は1枚を6等分して塩、こしょうをし、油を熱したフライパンで焦がさないように炒める。
  2. 鍋に油を熱して玉ねぎのみじん切り1/2個分、にんにくを焦がさないようにしんなりするまで炒め、パプリカ、小麦粉、トマトペーストの順に軽く炒めながら加える。
  3. 全体がかぶるくらいの水を加え、沸騰したらとり肉、ローリエを加え、再び沸騰してから15〜20分間煮込む。
  4. とり肉が柔らかくなったら取り出し、煮汁の味を見てコクが足りないようなら、ブイヨン(分量外)で調節し、塩、こしょうで味を調える。
  5. 別鍋に油を熱して残り半分の玉ねぎ、2種のピーマンを2mm幅の短冊切りにして炒め、とり肉とともに煮汁に戻してひと煮立ちさせる。
  6. ママリーガは水、バター、牛乳を沸騰させ、コーンミールをどろりとした状態になるまで少しずつ加えて混ぜ、蓋をして弱火で約5分間炊いて軽く塩、こしょうをする。火を止めて蓋をし、5分ほど蒸らす。
  7. かたまったようなら鍋ごと台にひっくりかえして切り分ける。ここではディッシャーですくっている。煮込みとともに皿に盛り、パセリのみじん切りをふってししとうを添える。
写真 ママリーガはゆでたじゃがいものような固さ。コーンミールの粒の食感が美味。
写真 ママリーガの主原料となるコーンミール。粗びきを使うのがポイント。
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ルーマニア料理 ダリエ
銀座中央通り沿いビルの地下にダリエがオープンして早くも28年が経ちます。現地で修業を重ねた日本人シェフの及川さんと現地スタッフとのチームワークで、本格的なルーマニア料理を展開。現在約3000人といわれる在日ルーマニア人の常連も多く集まります。トルコやロシアなど、周辺諸国からの影響も受けているルーマニア料理の特徴は、日本人にとって不思議と「懐かしい味」。きわ立った香りのスパイスや特殊な食材を多用することなく、煮込みやミートボールなど、家庭的で素朴な料理が中心です。ランチは950円〜、夜はコース2800円〜、一品料理1600円〜。またティータイムにはルーマニアで人気の揚げたてドーナッツを食べることもできます。

●住所
東京都中央区銀座7-8-5 植松ビルB1
●電話
03-3573-3630
●営業時間
ランチ 11:30〜15:00
ティータイム 13:30〜16:30
ディナー 17:00〜21:30(LO)
●URL
ボチオック・ミルチャさんのとっておき
ルーマニア人はとにかくよく食べます。現地のレストランを訪れたなら、そのボリュームにびっくりすることでしょう。例えば日本の調理場ではスープ用のレードルは1人分180cc。これがルーマニアだと340ccと約2倍近くになります。ところが、街で見かける若者は意外やスマートな人が多いのです。男性の間では「プロポーズする前にお母さんに会いなさい」とささやかれているくらい、中年にさしかかるころから体型もボリュームアップ。とはいえ、ルーマニアでの食事は、残しても失礼にあたりませんので、ご安心ください。
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