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クラウド化を進める際、『社内にあったファイルサーバーやメールサーバーを社外に出す』ということをイメージされるのではないでしょうか。それは従来のホスティングサービスでも同じことです。クラウドでは何が違うのでしょうか。前回と同様、K社長とS社長のやりとりを見てみましょう。
K社長とS社長の会話にもあるとおり、クラウドサービスでのサーバー運用には、会社の状況・成長にあわせたフレキシブルな対応が期待できます。特に中小企業の場合、自社内で管理するにせよホスティングするにせよ、サーバーの購入、購入後に容量の追加といった調整は、手間暇やコスト面からも難しくなります。ところが、クラウドでサーバーを運用すると、かなり細かな単位で容量を調整できるので、ムダなく運用できるのです。
例えばECサイトを運用している場合、セール時、あるいはメディアで商品が取り上げられたときなど、急激にアクセスの増大が想定できることがあります。ホスティングサーバーなどでは、急な対応ができず、アクセス過多でサーバーがダウンしてしまうこともありえます。しかしクラウドサーバーなら、一時的に増えるアクセスへも柔軟に対応が可能です。