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クラウドサービスを利用する際、気になるのがセキュリティの問題です。インターネット環境を前提とするクラウドサービスでは、不正アクセス・ウイルス感染の問題が気になるという方が少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。ところがよく調べてみると、自社内にサーバーを置くよりも、クラウドのほうが安全だという考え方もあることが分かります。
S社長が言うように、実はクラウドサービスでサーバーを活用することで、セキュリティを高めることが可能です。自社内でサーバーを管理していると、中小企業の場合、人的リソース、セキュリティの最新情報や知識、コストといった複数の問題で、常に最新のセキュリティ対策を施すことが困難です。
インターネット環境を基本とするクラウド化されたサーバーの利用では、これまでとは少し違った視点でのセキュリティ対策も必要です。社内でサーバーなどを管理する体制でも、『パソコンやサーバーにウイルス対策ソフトを導入して、ウイルスを防ぐ』『ファイアウォールを設置して、不正なアクセスを防ぐ』『IDS (不正侵入検知システム) やIPS (不正侵入防止システム) の設置で、不正侵入を素早く察知する』といった対策が求められていました。
これに加えて、S社長のようにタブレットで社外からシステムにアクセスをするならば、タブレット・スマートフォン・ノートPCのセキュリティとして紛失・盗難を想定した対策が必要です。不正なログインを防ぐためにも、要素認証の導入、パスワード管理の徹底、ルールの設定が必要になります。また、外部からアクセスすることを想定するため、そもそもネットワークの安全性を強化する、例えばリモートアクセスを導入するといったことも必要になるでしょう。