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お客さま先やカフェなど、移動しながら業務するモバイルワーカーにとって、スキマ時間をいかに有効活用するか、は重要な課題です。本コラムでは、従来のツールとの比較により、「LTE対応パソコン」の利便性について考察します。
新規顧客開拓をミッションとする、営業マンのA氏。連日、アポイントでお客さま先への訪問を繰り返しています。今日は午後から大事な提案の日です。前日まで準備を重ね、朝は別のお客さまとの打ち合わせのため、直行します。
午前中の打ち合わせを終え、ランチをとっているところに、社内の同僚から連絡が入りました。「午後の提案の件、資料を見直していたんだけど、製品の価格情報に間違いがあるよ…最新の資料をメールするから、必ず差し替えて提案してね」A氏はすかさず、ノートパソコンを開き、モバイルWi-Fiルーターで接続を試みます。ここで、A氏は重大なことに気が付きました。「モバイルWi-Fiルーターの充電忘れてた…」しかも、モバイルWi-Fiルーターの充電ケーブルは会社に置いたままです。
モバイルWi-Fiルーターの充電は残り数%、容量の大きな添付ファイル付きのメールを受信するには心もとない感じです。それなら、と今度はスマートフォンでのテザリングを試みますが、朝からのフル活用でスマートフォンの充電もピンチに。なんとか、充電可能なカフェを見つけ、スマートフォンを充電しながらテザリングしてメールを受信しますが、なかなか接続できません。
時間はもうギリギリ…。冷や汗をかきながら、なんとか資料を修正して、約束のアポに間に合わせることはできましたが、慌てて駆け込んだため、せっかくの提案も感触はいま一つでした…。
いかがでしょう。こんな胃の痛い経験をしたことがある方は、多いのではないでしょうか。
モバイルWi-Fiルーターやスマートフォンのテザリングは便利ですが、荷物が増える上に、充電切れや接続の不安定さは深刻です。デスクの上はいつも充電ケーブルだらけで、外出や出張の多いモバイルワーカーにとっては、この接続や充電の『ひと手間』の積み重ねが、大切なビジネス機会の損失につながりかねない毎日を送っているのです。
スマートフォンやタブレットの活用、充電OKのカフェや無料Wi-Fi完備のリモートオフィス施設の増加など、モバイルワーカーの環境は徐々に整備されつつあります。しかし、見積書や提案書などのドキュメント作成、社内インフラへのセキュアなアクセスには、ノートパソコンが欠かせません。スマートフォンやタブレットはWindows OSではないため、資料の表示崩れが起きる心配もあります。しかし、現状のノートパソコンはインターネットに接続するためには別途、モバイルWi-Fiルーターや専用のドングル、あるいはスマートフォンによるテザリングが必要です。
パソコンもスマートフォンのように、画面を開いたら接続されて、スグに作業に取り掛かれないものなのか…そんなニーズを満たすのが、「LTE対応パソコン」です。
au ICカード (SIMカード) 搭載のLTE対応パソコンは、4G LTE常時接続でWi-Fiの接続や設定は不要です。使い慣れたノートパソコンの最大の弱点とも言える接続のたびにかかる『ひと手間』をなくし、取り出してディスプレイを開けば、すぐにインターネットにアクセスして作業ができます。
A氏の会社では、Windows7のサポート終了への対応、という観点から古い機種から順次、パソコンのリプレイスが実施されることになりました。A氏はすかさず、ウェブで見かけた「LTE対応パソコン」を希望します。当初、価格が高い、と管理部門に難色を示されましたが、A氏には秘策がありました。
同僚に話を聞くと、1日に平均3回はモバイルWi-Fiルーターでの接続を行っていました。同じ部署の営業メンバーは10名。1回あたり接続に1分かかるとして、一人あたり3分、全員だと1日に30分になります。ビジネスデーが20日だとして、月になんと6時間ものスキマ時間を無駄にしていることがわかりました。このスキマ時間が有効活用できるようになれば、時給換算でかなりのコスト削減効果です。
さらに、同僚の中には『便利だから』と無料のWi-Fiスポットを利用しているメンバーも大勢いました。無料のWi-Fiスポットの中には、悪意あるハッカーがなりすましで偽のWi-Fiスポットを立ち上げ、IDやパスワードを抜き取る、という手口が横行しています。「LTE対応パソコン」であれば、そのセキュリティリスクが防げて、さらには万が一の紛失時にも、常時接続による遠隔でのデータ消去やロックが可能であることも調べ、管理工数も削減できる、とA氏は『LTE対応パソコンの導入を検討して欲しい』と、再度申請しました。
最終的には社長が「最新のものが安全で効率的であることは当然。これからの時代、モバイルワークができない会社は勝ち残れない」と理解を示してくれて、晴れて全社導入が決定。加えて、KDDIのFRE (注1) やCPA (注2) というリモートアクセスサービスも同時に展開され、A氏の会社は、安全で快適なモバイルワークによる新規営業活動が加速していくのでした。
そのほかの企業でも、さまざまな課題解決策として「LTE対応パソコン」の導入が進んでいます。その一部をご紹介します。
課題:
タブレットを導入していたが、Officeドキュメントの編集時に使い勝手が悪い。
LTE対応パソコン導入効果:
業務効率と生産性が大きく向上。
課題:
パソコン+モバイルWi-Fiルーターにより社外からシンクライアント (注3) で利用するが、セッションが切れる、遅延するなどストレスが高い。
LTE対応パソコン導入効果:
同時に、KDDIのVPNを利用したリモートアクセスサービスCPA (Closed Packet Access) も導入。既存ネットワークを活用し、出先から社内サーバーにストレスなくアクセス可能に。加えて、SMSM (Smart Mobile Safety Manager) により、情報漏えい対策も実現。
LTE対応パソコンの導入なら、SIMカードからセキュア通信サービスまで、まとめてKDDIにおまかせください。次回は、メーカー担当者に直撃!「LTE対応パソコン」の開発意図と機能について、詳しく解説します。