人生100年時代を、
健やかにしよう。

すべての人に
ウェルネスを​

パーソナル事業本部 サービス統括本部
ライフデザインサービス企画推進部

石川 洋平

ITベンチャー企業からKDDIに転職。アプリ開発や、大手企業とスタートアップ企業の共創プラットフォーム「KDDI ∞ Labo」のメンター、海外企業とのアライアンスなどに携わったのち、現在の部署へ。2020年11月25日にリリースされたエクササイズ支援サービス「auウェルネス」のプロダクト責任者を務め、企画からデザイン・開発・運用まですべてのプロセスを統括する。

日本の新しい生活習慣に「運動」を

人生100年時代といわれる今、SDGsで「すべての人に健康と福祉を」と提唱されているように、あらゆる年代の人が健康的な生活を送るための環境づくりが必要とされています。しかし、厚生労働省の調査によれば日本人の運動習慣は決して十分とは言えません。スポーツジム参加率はアメリカが約20%であるのに対し、日本は約3%と世界でも低水準。そこに新型コロナウイルスによる外出自粛が相まって、運動不足やスポーツジム離れが進んでいることが問題となっています。

こうした新しいライフスタイルに合わせ、スマートウォッチやスマートフォンを活用して運動を無理なく習慣化するために開発したサービスが「auウェルネス」です。サービス内容は、アプリで歩数や消費カロリー、体重などのデータを管理し、目標を達成するとコインが付与され、貯まるとプレゼントに交換できるというもの。有料会員を対象に、スポーツジムと提携したオンラインレッスンやスタジオ現地でのプログラムも提供しています。

リアル×デジタルで拡張する体験価値

「auウェルネス」というオンラインの世界から、リアルの場であるスポーツジムへとユーザーをつないでいくことも、このサービスでやりたいことの一つ。スポーツジムとパートナーシップを結び、ICTを活用したコラボレーションに取り組んでいます。

たとえば、アプリを通してオンラインレッスンを実施したり、オンライン体験レッスンで新規ユーザーを獲得したり。画像解析の技術を応用して、AIが正しいフォームで運動できているかを判定するオンラインコーチングも検討しています。また、運動を継続するためには競技大会やコンテストなども重要なモチベーションになるため、オンラインを通してイベントをつくり、いかに継続をサポートできるかについても考えていきます。

こうした試みを行っていくことで、コロナ禍であっても既存ユーザーに新たな価値を提供できますし、従来の商圏に限らず幅広いユーザーへアプローチすることも可能になります。コロナ禍をきっかけに健康への意識が高まっている今、いっそう多彩な展開を仕掛けようとしています。

auウェルネス 体を動かすことが 楽しくなる 続けたくなる

KDDIの多様性を活かした、
次世代サービスのカタチ

ライフデザイン企業として、通信を軸に多彩なジャンルを手掛けているKDDIですが、その幅広いリソースを「auウェルネス」と組み合わせ、独自の強みを作り出すことも可能ではないかと思います。"健康"というジャンルだけにとらわれず、"エンタメ"や"地方創生"などの他分野と組み合わせることで新たな展開が生まれ、ビジネスがさらに開花していく可能性が広がります。

また、KDDIには社員がさまざまな分野にチャレンジできる環境があり、私のチームにも社内副業制度を活用して参加している運動好きのメンバーがいます。一つの企業にいながら、他ジャンルとの豊かなコラボレーションが生まれたり、ジャンルを横断した自由なチャレンジができることは、KDDIならではの魅力だと感じています。

"楽しんでいたら健康になっていた"、を目指したい

「健康」は、KDDIが扱うライフデザイン領域の中でも、誰もが長期間向き合わなくてはならないジャンル。私自身、この数年間「auウェルネス」の開発を通して健康に向き合ってきましたが、知れば知るほど新しい発見や、やりがいを感じます。

健康を保つために運動することは、まだまだ「面倒くさい」「継続できない」というイメージが強く、目に見えた変化がないと後回しにされがちです。一方で、そもそも健康でなければ日々の生活が成り立たないのも事実。「健康にならなければ」と義務のように取り組むのではなく、楽しいことに熱中していたらいつの間にか健康にもなっていた──。そんな生きがいにもなり得るようなサービスをつくり、健康へポジティブに向き合うことが当たり前になる社会を築いていきたいと思います。

  • 所属・内容等は取材当時のものです。