次のあたりまえをつくる、
という挑戦。

持続性ある
ネットワーク基盤の強化

KDDIエンジニアリング株式会社
ネットワーク本部
ネットワーク試験センター

前原 綾香

高等専門学校でプログラミングや通信技術を学び、2018年に入社。5Gネットワークの整備において重要な「伝送路」の構築に伴う試験業務に携わる。

いつでもつながる、ネットワーク環境を

現在、さまざまな領域で5Gのエリア拡大を前提とした事業やサービスが立ち上がっています。高速、大容量、低遅延の5Gサービスは、端末の刷新や基地局の建設だけではなく、基地局からの音声やデータをKDDIのネットワークセンターへ運ぶための道となる「伝送路」の構築も必要です。

私の仕事は、この伝送路がどのような状況でもつながる品質を確保するための試験業務です。複数のKDDI基地局からの音声やデータは、一旦、最寄りのNTT局などに設置された「伝送装置」に集められ、そこからKDDIのネットワークセンターへと運ばれるため、試験業務では、NTTなどの局舎担当やパートナー会社、KDDI各部署との工程調整や手順確認など、さまざまな立場の方と綿密な連携が大切になってきます。

パートナーの各担当者との連携では、私たちが無理のないスケジュールだと確認したうえで指示を出すことで作業ミスを防ぎ、正確性を高め、試験に先立ってパートナーと一緒に設計どおりに構築できていることをチェックしています。そして、実際の試験では、装置故障や災害に備え、予備系統へ正しく切り替わることを試験して、どのような状況でもご利用いただける持続性あるネットワーク基盤の強化を実現しています。

迅速なインフラ整備のための協働

5Gネットワークの構築は生活になくてはならないインフラ基盤ですが、行政やステークホルダーの協力なくしては実現できません。特に4Gに比べて多くの基地局が必要となる5Gでは、他の通信会社と基地局や伝送路を相互利用することで、5Gネットワークの拡充を速めることも行っています。私が担当した他社との共同構築案件では、タイトなスケジュールだったため、問題発生時に迅速に対処できるように私自身が現地に赴き作業にあたりました。作業を開始してからは、日ごろの検証環境でのトレーニング経験を活かしながら作業を進めることで、今回、新たに導入された装置の試験を終わらせ、KDDIだけでなく他社の5Gネットワーク構築にも貢献できたと思っています。

こうした他社とのパートナーシップによる構築案件では、社内以上に丁寧なコミュニケーションが必要とされるため、スケジュールもきめ細かに調整していかねばなりません。現在は5Gネットワークの整備が全国で急ピッチに進められているため、施工会社の稼働も逼迫しています。私たちの作業もさらなる効率化が必要になってきます。

あのころ思い描いていた
未来に立っている、という実感

私は中学生のころから通信に興味があり、高専に進んでプログラミングや通信技術を学びました。中学生のときに漠然と描いていた未来像は、通信の目覚ましい発展によって、想像していた世界が具体的になっていくというもの。技術を覚え、専門知識を学びながら、そんな未来が実現していく予感にワクワクしたことを覚えています。

しかし、まさか私が5Gネットワークの整備に関わることになるとは思ってもみませんでした。5Gネットワークをつくるとはどういうことなのか、初めはなかなか実感が湧きませんでしたが、企業だけでなく国をあげて5G環境を前提にした取り組みを進めている状況を見るにつけて、いま取り組んでいる仕事の重要さを改めて感じるようになりました。

5G環境が普及すると、例えば医療や農業において遠隔作業を実現したり、高度な自動運転を可能にしたり、4K、8Kの映像を手軽に見られるようになったりと、今後さまざまな分野に活用が広がることが期待されています。5Gが社会にどんな可能性をもたらすのか、一個人としてもワクワクすると同時に、いまの仕事へのやりがいにもつながっています。

5Gネットワークでまだ見ぬ未来を描く

「5G」と聞いて一般的には「高速化」「大容量化」といったキーワードをイメージする方が多いと思いますが、4Gから5Gへの移行で起こる変化のインパクトはそれだけではないと考えています。

現状、5Gネットワークの普及は都会を中心に語られることが多く、地方の方々にとってはまだ身近に感じられないものかもしれません。私が生まれ育った地域は少子高齢化が進んでいて、そんな場所にこそ5Gの環境は必要だと考えています。私の今後の課題は「5Gで誰を助けることができるのか」という問いの答えを自分なりに見つけていくこと。そして、それに対してどういった環境を整備していけるのか。これからもチャレンジしていきたいと思います。

通信は「あたりまえのように使える」ことが前提です。5Gネットワークも、あたりまえに使える段階になって初めて見えてくる世界があるはずです。そのためには、なによりもまず信頼性の高いネットワーク環境を構築して、お客さまに「つなぐ」を届けていきたいです。

  • 所属・内容等は取材当時のものです。