日本~ロシア間光海底ケーブルネットワークの運用開始について

No. 2008-221

2008年9月5日

KDDIは、ロシア最大の長距離通信事業者であるRostelecom (本社: モスクワ、社長: コンスタンティン・ソロドゥーヒン、以下ロステレコム) と共同で建設した日本~ロシア間光海底ケーブル (Russia‐Japan Cable Network、以下RJCN) の運用を、2008年9月6日 (土) より開始します。

●1. RJCNの概要について

RJCNは、日本~ロシア間を接続する大容量 (640Gbps) 光海底ケーブルネットワークで、南北の2ルート構成により、一方に障害が起こっても瞬時に自動復旧するセルフ・ヒーリング機能を有した信頼性の高いケーブルシステムです。
KDDIは、RJCNとロステレコムが所有する大容量のロシア横断光波長多重ネットワークをシームレスに接続し、日本~欧州間を従来のインド洋経由や米国経由のルートと比較して最短ルートで結びます。これにより、伝送遅延が約30%~50%程度改善され (注1)、金融取引のディーリング等で求められるリアルタイム双方向通信や大容量コンテンツの高速伝送などの用途に、これまで以上に高品質で信頼性の高い通信サービスを提供します。

  • 注1) KDDIのバックボーン・ネットワークにおける比較。

●2. RJCNを利用したサービスについて

KDDIは、RJCN経由の新ルートを利用して、以下のサービスを順次提供開始します。

(1) 国際専用線
2008年9月6日 (土) より、本ルートを利用した国際専用線を提供開始します。これにより、日本と欧州を大容量かつ低遅延で接続する専用線サービスを提供します。

(2) Global Powered Ethernet Network (GPEN)
2009年1月より、本ルートを利用したGPENサービスを提供します。これにより、日本を含むアジア諸国 (注2) と欧州との間で、低遅延のレイヤ2サービスを提供します。

  • 注2) 日本、韓国、香港、シンガポール。サービス提供対地は今後順次拡張していきます。

(3) KDDI Global IP-VPN
2009年1月より、KDDI Global IP-VPNの伝送路に本ルートを追加します。これにより、アジアと欧州との間で低遅延のサービスを提供します。また、ネットワークの冗長性が高まることにより、サービスの信頼性が向上します。

  • ※ ニュースリリースに記載された情報は、発表日現在のものです。
    商品・サービスの料金、サービス内容・仕様、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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