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日本テレコム、NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)、KDDIが、China Telecomなど世界の44通信事業者とともに建設を進めてきた大容量光海底ケーブルAPCN2は、12月21日から運用を開始しました。
APCN2は、日本、韓国、中国、台湾、香港、フィリピン、マレーシア及びシンガポールをループ状に結ぶ総延長19,000kmの光海底ケーブルであり、日本側では、北茨城(茨城県:NTT Com)、千倉(千葉県:KDDI)の2ヶ所に陸揚げされています。
本ケーブルは、アジア地域初のセルフヒーリング機能を持ち、ループ構成により一部に障害が起こっても瞬時に自動復旧する事が出来る、大容量データ伝送サービスに適した信頼性の高いケーブルネットワークです。運用当初の回線容量は80Gbps(電話回線換算で約96万8千回線)、さらに来年2002年には160Gbps(電話回線換算で約193万6千回線)へ拡張されますが、急増する東南アジア地域のデータ需要に対応すべく、最新のWDM技術を利用することで、2.56Tbps(電話回線換算で約31百万回線)までの容量拡張が可能です。
なお、本ケーブルは、2001年に運用を開始したChina-USやJapan-USケーブル等のアジア、太平洋域の大容量光海底ケーブルと接続しており、日本の通信ハブとしての地位向上にも貢献します。
NTT Comは、4.65Gbps(注)の容量を取得、KDDIは、3.4Gbps(注)の容量を取得、日本テレコムは、2.3Gbps(注)の容量を取得しており、今後のブロードバンドサービスの本格的提供などに伴い、ますます増加することが予想されるアジア域におけるインターネットなどの通信ニーズに対応していきます。
(注)いずれもケーブル運用開始時の容量
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| [参考] |
| 第2アジア・太平洋ケーブルネットワーク(APCN2)の概要 |
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1.容量 |
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80Gbps(2.56Tbpsへ拡張可能) |
| 2.電話換算回線数 |
: |
約96万8千回線相当 |
| 3.総延長 |
: |
約19,000km |
| 4.陸揚国 |
: |
日本(千倉、北茨城)、
韓国、中国、台湾、香港、フィリピン、マレーシア、シンガポール |
| [計8ヵ国/10ヵ所] |
| 5.総建設費 |
: |
約10億米ドル(約1,250億円) |
| 6.初期当事者 |
: |
下記参照。 |
日本テレコム(日本)
China Telecom(中国)
Concert(バミューダ)
Global One(日本)
Layer2 Communications(英バージン諸島)
New Century Infocomm Co.(台湾)
Starhub(シンガポール)
Reach GNL(バミューダ) |
NTT Com(日本)
China Unicom(中国)
Reach Networks HK(香港)
Korea Telecom(韓国)
MCII(米国)
PLDT(フィリピン)
Taiwan Fixed Net(台湾)
Telecom Malaysia(マレーシア) |
KDDI(日本)
Chunghwa Telecom(台湾)
C&W Global Network(アイルランド)
KPN(オランダ)
Metromedia Fiber Network(米国)
Singapore Telecom(シンガポール)
Teleglobe(米国)
Williams Communications(米国) |
| [計14ヶ国・地域、24通信事業者] |
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