[別紙]


1.実験の背景
KDDIは、IPv6技術による新たな情報通信サービスの普及促進を目的に、個人のお客様向けブロードバンドサービスのIPv6対応を2003年度に実施すべく、準備を進めています。
IPv6では、広大なアドレス空間により、ピア・ツー・ピア通信(サーバーを介さない端末間通信)や外出先からの家庭内IPv6機器へのアクセスなど、いままでにない通信形態から新たなサービスやアプリケーションが生まれることが期待されています。しかしながら、IPv4に比べてIPv6ネットワーク環境の整備が進んでいないことや、すでに普及しているIPv4との相互接続性などがIPv6の普及の妨げとなっているのが現状です。


2.実験概要等
(1)概要
今回実施する「DION ADSL IPv6実証実験」は、上記のような課題を解決すべく、家庭内で利用可能なIPv6環境やIPv4との相互接続機能を提供することにより、IPv6による新たな通信利用の可能性を追求することを目的としています。また、移動端末のIPv6接続機能も併せて実現し、外出先から家へのエンド・ツー・エンド接続も提供します。
実証実験に参加される方には、IPv6固定IPアドレスおよびドメイン名を提供し、情報家電、ピア・ツー・ピア通信、移動体でのIPv6など、IPv6対応機器および種々のアプリケーションをご利用いただくことにより、これまでにないIPv6による新たな情報通信サービスを体験していただきます。
なお、実証実験ではIPv6ネットワークにおける各種機能の検証、運用ノウハウの蓄積を目的に、トラフィックデータや実験参加者へのアンケート等を通じ、商用サービスに向けた各種情報収集を併せて実施します。
提供する機能等は次の通りです。

(2)提供機能(IPv6基本機能)
1)IPv4/IPv6デュアルスタック接続
IPv4/IPv6デュアルスタックは、一つのルーターやPCにおいて、IPv4とIPv6のプロトコルを混在させ、用いるための技術です。これにより、IPv4環境とIPv6環境を同時にご利用いただくことが可能となります。
IPv6はプラグ・アンド・プレイに対応しているため、複雑なネットワーク設定を行うことなく、家庭内LANに機器を接続するだけでIPv6対応機器をご利用いただけます。

2)ホームネット接続システム(仮称)の利用
IPv6対応機器に対して接続を行うための認証、名前解決*1、ゲートウェイ機能およびDNS登録機能を提供するシステムです。お客様宅内のIPv6対応機器を発見し、自動登録するソフトウェア「IPv6機器検出ツール」と合わせて提供します。これにより、お使いいただくIPv6機器をURL等の名前により、簡単にアクセスすることが可能になります。
*1 名前解決:URL等の名前をIPアドレスに変換する仕組み

3)IPv4→IPv6トランスレータの利用
IPv4環境からIPv6空間へ接続するためのネットワーク機能を提供します。これにより、家庭内LANに接続したIPv6対応機器に、携帯電話等を用いて家の外からアクセスすることが可能になります。

4)DDIポケットAirH"端末からのIPv6接続(実験参加者用PDA利用時のみ)
貸与するIPv6対応のAirH"端末により、PDAからIPv4/IPv6デュアルスタック接続が可能です。すでにDDIポケットのIPv6接続はISATAP*2により実験的に提供していますが、今回提供するデュアルスタック接続では、KDDIとして初めて移動端末に固定のIPv6アドレスを付与します。これにより、IPv6アドレスを用いてコンテンツ配信における利便性を高めることが可能となるなど、新たな情報通信サービスへの応用が期待されます。
*2 ISATAP:Intra-Site Automatic Tunnel Addressing Protocol。IPv6の標準化技術の一つ。IPv4プライベート網からIPv6接続を実現する。

(3)IPv6対応機器等の無償配布
今回の実験にご参加いただく方には、IPv6接続用ルーターのほか、以下のIPv6対応機器およびIPv6対応アプリケーションを配布します。配布機器については、実験終了後、無償提供いたします。

【IPv6対応機器】(抽選によりいずれかを配布)
ネットワークカメラ、PDA、UHB(Universal Home Box)*3
テレビ電話セット(USBカメラ+ヘッドセット)
*3 UHB:KDDI研究所の開発したIPv6対応セットトップボックス
【IPv6アプリケーション】(全て無償ダウンロード)
IPv6簡単設定ツール、IPv6対応インスタントメッセンジャー、IPv6対応付箋紙ソフト、IPv6対応音声伝言板ソフト、IPv6対応リモートデスクトップソフト、IPv6機器検出ツール
なお、IPv6対応機器の配布にあたっては、松下電器産業株式会社(本社:大阪府門真市、社長:中村邦夫)、シャープ株式会社(本社:大阪府大阪市、社長:町田勝彦)、株式会社 ロジクール(本社:東京都新宿区、代表者:青柳マテウ)のご協力をいただいています。

(4)IPv6対応AirH"端末の無償貸与
当社から配布するPDAをご利用の実験参加者に対し、実験期間中、IPv6対応のAirH"端末を無償貸与します(通信費も無償)。

(5)利用料金
実験参加による追加費用負担はありません。


3.実験参加者募集内容
(1) 募集対象
当社指定地域において、DION ADSLレギュラーコース12M(e)をご利用中かつWindowsXPパソコンをご利用のお客様
※東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の当社指定地域。
(2) 募集期間
2003年3月14日〜2003年4月30日
(3) 実験期間
2003年6月 1日〜2003年8月31日
(4) 募集数
1,000名
(5) 応募方法
DIONホームページ(http://www.dion.ne.jp/service/bb/adsl/ipv6/)において受付


4.その他
本日3月14日からパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)において開催される展示会「ネット ライフリウム」(http://www.netliferium.jp/)において、本実証実験内容の紹介と関連機器展示を行います(3月16日まで)。





DION ADSL IPv6実証実験の概略図

DION ADSL IPv6実証実験の概略図


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