音響カプラの概要

読み: おんきょうかぷら

音響カプラとは、1980年代前半のパソコン通信黎明期にコンピューターを電話回線に接続するときに利用した通信機器。受話器の受話口と送話口にマイクとイヤホンをぞれぞれ密着させ、コンピューターで生成された信号を音に変換し、音声信号として、相手に伝え、受信した音声信号をコンピューターで復元するというしくみで利用する。

接続時には電話機でダイヤルし、相手のコンピューターが応答したら、受話器を音響カプラに置いて、通信を開始する。通信速度は300bps程度に留まっていた。当時は電話回線に接続する端末が自由化されておらず、電話回線のモジュラージャックも標準的ではなく、モデムもたいへん高価だったため、こうした物理的な接続を利用していた。通信のための専用の回線を用意する必要がなく、電話回線と電話機があれば、どこでも通信ができるというメリットがある半面、周囲の雑音に弱いため、すぐに回線の接続が切断されてしまうことが多かった。

1980年代後半に入り、端末の自由化やモジュラージャックの普及、モデムの低廉化などによって、使われなくなった。

2014年03月05日 更新


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