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事例紹介: 長崎県五島市 ドローン・AIを活用しマグロ養殖漁業者の事業リスク軽減と作業を効率化

マグロ養殖を行う海域 水揚げされたマグロ 採水ドローン

「マグロ養殖基地化」を目指して。ドローン・AIを活用した、マグロ養殖漁業者の事業リスク軽減と作業効率化を実現する為のプロジェクト

五島市の抱える課題

五島市では「マグロ養殖の基地化」を目指し、クロマグロの養殖に取り組んでいます。
クロマグロは他の魚種に比べて赤潮の影響を受けやすいため、赤潮を早期に検知し、被害を未然に防ぐことが重要です。
しかし既存の方法では、船から目視で海面の着色状況を監視し、採水した海水を顕微鏡で観て、海水中の悪玉プランクトンの量を計測することで赤潮の発生を判断しているため、精度や時間的観点から迅速な赤潮への対応に課題がありました。

漁業者への赤潮リスク通知までの時間を約98%削減-KDDIの役割-

五島・マグロ養殖基地化を実現する為の本プロジェクトでは、長崎大学が海水サンプリングおよび画像収集ロボットシステム、システムファイブが有害赤潮リアルタイム判別システム、KDDIは赤潮の判別結果を漁業者に周知する通知システムの開発を行いました。
はじめに、広域を飛行するドローンが養殖を行う海域全体の海面の着色具合を検知し、赤潮発生のリスクがある個所を特定。採水ドローンにより、赤潮発生が疑われる個所から多深度の海水を採取します。
採取された海水はAIによる画像解析で有害プランクトンの識別および計数を行い、赤潮発生の危険性ありと判断された場合、リアルタイムで漁業者に通知を行います。
実証実験ではこのシステムの活用により、海水の採水から赤潮検知、漁業者への通知までの所要時間を従来より大幅に短縮することに成功しました。

担当者さまインタビュー

五島市
農林水産部水産課
係長
三井 寛之さま

五島市では、海面漁業の漁獲高減少が進む中、地域資源を活かし「マグロ養殖基地化」を掲げ注力しています。
今後、当市を支える産業としてマグロ養殖を維持・発展させていくにあたり、養殖事業者から、最優先課題として、かつ事業者単独ではなく海域全体での対応が必要と強いニーズを示されたのが「赤潮対策」でした。
赤潮は、検知が発生から早ければ早いほど被害を抑えることができるため、検査者の経験に依存して生じる判定精度の個人差、大きな業務負担と情報共有のリアルタイム性について、IoTを活用した改善を図ることとしました。

KDDI担当から

KDDI株式会社
ソリューション事業本部
ビジネスIoT推進本部
地方創生支援室
福嶋 正義

養殖クロマグロの水揚げ量日本一は長崎県ということをご存知でしたでしょうか? 卵から20cmまで育てるのに約2年、20cmから40kgを超えるまで育てるのにさらに約2年、養殖事業者さまによって大切に育てられています。
近年、五島市玉之浦地区でも定期的に赤潮が発生しており、被害を最小限に抑えるために、さらに正確でタイムリーな情報提供が求められていました。
本実証では五島市、長崎大学、システムファイブ (株) を核とする産官学連携がうまくかみ合ったことで、新しい価値を創造できたと思います。漁業を儲かる事業へ!

自治体さまプロフィール

  • 自治体名:
    長崎県五島市
  • 所在地:
    長崎県五島市福江町1番1号
  • URL:
    新規ウィンドウが開きます五島市ホームページ
    • 外部サイトへ移動します。

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