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地域共創 (Te to Te)
自治体・パートナー企業と連携した事例紹介
事例紹介: 兵庫県豊岡市 ビッグデータを活用した観光マーケティングの推進
事例紹介: 兵庫県豊岡市 ビッグデータを活用した観光マーケティングの推進
ビッグデータを活用した観光マーケティングの推進や「au WALLET Market」を活用した特産品の販売 ~地域活性化を目的とした包括協定を締結~
担当者さまインタビュー
豊岡市の抱える課題

環境経済部UIターン戦略室
主任 進元 亮典さま
豊岡市の地方創生は人口減少対策です。市の人口は、ほとんどの年齢層で転出入数がほぼ均衡している一方、市内高校卒業生の90%が市外に進学・就職し、大学等卒業後には転出した人のうち35%しか戻っていません。要因の1つに、「地方は貧しくてつまらない」という負のイメージの存在が考えられます。しかし、豊岡には外国人観光客がここ5年で30倍に増加した城崎温泉など世界に通用する“ローカル”が存在します。ローカルを磨き豊岡に人を戻す。人口減少に歯止めをかけるため、KDDIの資産を有効活用させていただくべく協定締結に至りました。
KDDIとの取組内容
さらなる観光客の増加をめざし、auスマートフォンユーザーの位置情報データを活用した「観光パイプライン」(注) を策定したいと考えています。現在、双方の担当チームがデータの分析を行い、ターゲットにマッチした広告などの作成を進めています。
また、KDDIのネット通販サービス「au WALLET Market」で、豊岡鞄やコウノトリ育むお米など豊岡の誇る特産品を広く全国にお届けしています。

取組の効果/今後への期待
観光パイプラインの策定を進める中、職員の意識に変化が起きました。これまでは施策を実行するにも「勘と経験」に頼ってしまい、実際に効果があるのか無いのかわからない、検証しようがないことが課題でした。しかし、[1] データを収集・分析し、[2] ターゲットを設定し、[3] 施策を打ち、[4] 検証する、というPDCAを回していくことで効果的・効率的な施策展開が期待できます。担当職員はKDDI社員の方と一緒になって考え、成功を目指すことにやりがいを感じています。
KDDIのように全国的に成功されている企業のノウハウを移転していただくとともに、ICT等を活用した先進的なサービスをご紹介いただけます。これらは、現在の豊岡市役所には無く、培うことも困難であると感じています。豊岡市役所の機能だけでは解決が難しい地域課題に一緒に取り組み、成功例を作っていただけることを期待しています。
KDDIと挑戦したいこと
例えば、KDDIのビッグデータを活用し、進学等で豊岡を離れた人の帰省時期を探る。これがわかれば帰省時に豊岡で就職してもらうために必要な情報を届けるイベントを開催したり、新たな技術・サービスで市広報などの情報をターゲット設定して効果的に届けたり、様々な分野で挑戦したいと考えています。
豊岡市は、人口減少の取り組みとして、豊岡に住む魅力を伝えるポータルサイト「飛んでるローカル豊岡」を開設しました。このサイトに1人でも多くの移住希望の方を連れてくる取り組みにも挑戦したいです。
KDDI担当から
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KDDI株式会社
DMP推進部
中野 幸裕 -
豊岡市を訪れると、水田で餌を捕るコウノトリや浴衣姿で外湯をめぐる外国人観光客など、他の地域では見られない光景に出会います。商店街に多数ある鞄工房では、職人達の仕事姿に日本の鞄産業をリードする都市であることを気づかされます。
包括協定の最初の取組みは、データに基づく効率的な観光マーケティングの実現です。より多くの方々に豊岡市を訪れていただけることを目指し、観光動態の分析結果を踏まえた施策について豊岡市の皆さまと一緒に議論を重ね、手応えを感じ始めたところです。
この他にも、地産品の販売や湿地保全活動など様々な活動を通じて、豊岡市の磨かれた「ローカル」を全国に発信してまいります。
自治体さまプロフィール

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