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地域共創 (Te to Te)
自治体・パートナー企業と連携した事例紹介
事例紹介: 宮城県東松島市 MCPC award 2019 モバイルビジネス賞を受賞
事例紹介: 宮城県東松島市 MCPC award 2019 モバイルビジネス賞を受賞
出荷量最大2.4倍!
「MCPC award 2019」モバイルビジネス賞を受賞
今までの取り組み
2019年6月、KDDIは東松島市で株式会社KDDIエボルバが運営する農産物栽培拠点「幸 満つる郷 KDDIエボルバ 野蒜 (のびる)」へ、AI潅水施肥 (かんすいせひ) システム「ゼロアグリ」を導入しました。「ゼロアグリ」は作物の成長に合わせた必要な水の量をAIが算出・判断し、適切なタイミングで点滴チューブより自動で供給するシステムです。IT活用による「農産物の収量と味 (品質) の向上」および、ITと人の分業による「自動化と人手による作業重点化実現」を目的に導入されました。
取り組み詳細は コチラ
事例紹介: 宮城県東松島市 全自動で水と肥料を供給する農業IoT導入


ミニトマト出荷量最大2.4倍に!
幸 満つる郷 ミニトマト栽培圃場
今期のミニトマト (10品種) の出荷数は前年比1.6倍 (最大出荷月2.4倍) を記録し、収穫時期は1週間短縮されました。AIで数値化された適切な量と適切なタイミングの水やり、追肥の自動供給により、人の手による芽欠き、枝の誘引等の作業時間を十分に確保することができるようになり、食味、味 (品質)、サイズが向上したミニトマトをより短い期間で多く出荷することができるようになりました。
今後も栽培データの管理を徹底し、過去データとの比較検証を継続して行うことで栽培ノウハウの蓄積を推進し、収量と品質の安定化に向けて取り組んでまいります。
KDDIエボルバ「MCPC award 2019」モバイルビジネス賞を受賞
左 KDDIエボルバ代表取締役副社長 佐藤司氏 右 幸 満つる郷 所長 稲葉浩氏
このAI潅水施肥システムを活用したミニトマト栽培の取組みが、2019年11月28日開催の「MCPC award 2019」(注) においてモバイルビジネス賞を受賞しました。モバイルビジネス賞は企業を対象とし、システム導入により顕著な売上拡大や業績向上を達成した事例が選ばれます。
これまでの経験と勘に依存した栽培方法から脱却し、IoTにより取得したデータを活用した管理・栽培を推進し、ノウハウの蓄積に努めたこと、またITと人の役割分担を実現し、水やりや追肥の自動化による作業効率化と芽欠き、枝の誘引など人の手による大切な作業の時間を十分に確保したことで出荷数/食味/品質/サイズの向上が実現できたことが評価され、受賞にいたりました。
幸 満つる郷、東北農政局「ディスカバー農山漁村の宝」優良事例に選定
前列左から、アンバサダー鈴木至氏、東北農政局長 川合靖洋氏、幸 満つる郷所長 稲葉浩、東北農政局次長 小林博行氏
栽培拠点である「幸 満つる郷 KDDIエボルバ 野蒜」が令和元年度「ディスカバー農山漁村 (むら) の宝」において、東北農政局管内100団体の応募の中から厳しい選考を経た優良事例として選定されました。「ディスカバー農山漁村の宝」は、強い農林水産業、美しく活力ある農山漁村の実現のため、地域の活性化等に取組んでいる優良な事例を、内閣官房および農林水産省が選定し全国に発信するものです。幸 満つる郷は、東日本大震災で津波被害を受けた被災地を活用しています。農産物栽培を通じた復興支援と地元の障がい者、アクティブシニアの雇用を積極的に行い、地方創生に取り組んでいます。
担当者さまインタビュー

稲葉所長 (上) と
溝江副所長 (下)
成果に対しての感想
「幸 満つる郷 KDDIエボルバ 野蒜」は、2017年、地方創生と雇用創出を目的に東日本大震災の被災跡地に開所し、ミニトマト (10品種) をはじめとする無農薬の農産物栽培を開始しました。
開所からの想いは、笑顔と一つひとつの"つながり"を大切に活動し、多くのお客さまに美味しいと食べていただける野菜を育てることです。
さまざまな課題と向き合った取組みや、スマート農業への挑戦が、MCPCや農林水産省より評価いただいたことを非常に嬉しく思います。
津波による塩害を受けた土に含まれるミネラルはミニトマトの美味しさにつながります。
しかし、2年目は、水やり・追肥に相当な時間を要したため、芽欠きなどの食味向上に必要な作業時間を十分に確保できませんでした。3年目の今期は、「ゼロアグリ」導入により、それら作業に注力でき、収量・糖度UPなど成果に結び付けることができました。
また、先端技術を取入れた農業に携わったこと、ITと人の分業により働く環境を整備できたことが、幸 満つる郷で働く障害のある社員みんなの意欲・やりがい、健康管理につながったことも、大きな成果だと考えています。
今後の課題
今期、これまで経験と勘に依存していた栽培・管理のデータ化を実現しましたが、これは、あくまでも実証の生数値です。このデータを活かし、来期の収量アップおよび、品質向上、美味しさ、次への挑戦につなげるためには、AIの学習機能を高める私たちの分析と、毎年繰り返すPDCAが大切だと考えています。私たちは、今後も、KDDIグループの共創を強みに本取組みを推進し、安全安心な農産物栽培とさらなる雇用創出、地域活性化を図ってまいります。
KDDI担当から

ソリューション事業本部
ビジネスIoT推進本部
地方創生支援室
長谷 篤志
東日本大震災で被災跡地となったこの場所の再生を目指す「幸 満つる郷 KDDIエボルバ 野蒜」の取組みに今回IoTという最新技術で関われたことを大変嬉しく思います。農園の皆さまが主体となり、AIが示すデータと実際に栽培作業を通して得られる現場の感覚を擦り合わせていくことで、人と機械の分業が現実的なものとなり収量ならびに品質の向上につながったと感じています。
これからも農園の皆さまとのコミュニケーションを深め、最先端技術の有効活用について共に考えていくことで、この農園で働くことがもっとワクワクするような取り組みに繋げていきたいと思います。

ソリューション事業本部
ビジネスIoT推進本部
地方創生支援室
福嶋 正義
今回、KDDIエボルバさまへ提案したAI潅水施肥システム「ゼロアグリ」は第4回日本ベンチャー大賞「農業ベンチャー賞 (農林水産大臣賞)」を受賞されており、それなりの成果が出るものと期待をしておりました。
当然、"AIに全てお任せ"でおいしい作物が育つというものでは無く、現場で試行錯誤しながら機械 (AI) と人間の作業をうまく作業分担されたことが、導入初年度から収穫量の向上、食味値の向上といった成果に結びついたものとうれしく思います。
今後も、データを活用した農業へのさらなる変革を実現する提案を続けていきます。
自治体さまプロフィール

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株式会社KDDIエボルバ
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