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地域共創(Te to Te)
地域共創の取り組み事例
地域の未来を考える「ヤマグチ会議」を開催
地域の未来を考える「ヤマグチ会議」を開催
2026/09/02

KDDIでは、山口県にゆかりのある社員が集まり、自身の原体験や地域への想いを起点に、山口県の魅力や課題、そして未来について語り合うワークショップ「ヤマグチ会議」を開催しました。
本会議で大切にしたのは、統計データや机上の調査だけでは見えてこない、地域で暮らした経験や訪れた記憶、そこから生まれる小さな違和感や愛着に耳を傾けることです。参加者それぞれが持つ「山口あるある」や実体験を共有することで、地域の方の暮らしに近いリアルな声や気づきを集め、KDDIとして地域に寄り添いながら何ができるのかを考える場となりました。
目次
ヤマグチ会議の狙い
ワークショップの目的は、KDDI社員が持つ山口県への地域理解や原体験を活用し、新たな課題や施策案の発見につなげることです。実現可能性、ユニーク性、ワクワク感に加え、「KDDIが取り組む意義」を判断軸として、新しい地域共創施策の可能性を探りました。
また、中長期的には、山口県に理解の深い社員ネットワークを構築し、今後のプロジェクト推進におけるアドバイザーとして参画してもらうことも狙いとしています。地域を知る社員一人ひとりの視点を、地域共創プロジェクトの推進力へとつなげる取り組みです。
イベントの様子
実施概要
ヤマグチ会議は、2日間にわたり、高輪オフィスで開催されました。Day [1] には、山口県に在住歴のあるKDDI社員20名が参加し、山口にまつわるリアルな声や原体験をもとに、身近な課題を見つけ、KDDIだからこそ実現できるアイデアを考える時間となりました。
Day [1] では、まず「山口県あるある」から連想される課題や魅力を参加者それぞれが発散しました。その後、ゲストであるKDDI維新ホール事業責任者から、今の山口の課題についてインプットを受け、参加者は課題や魅力に対するアイデアをさらに広げていきました。最後には、Day [2] のプレゼンコンペに向けて、アイデアの深掘りと資料作成を行いました。
当日は、参加社員一人ひとりの山口の「原体験」を起点に、課題の捉え方やKDDIのアセットを活用した解決アイデアについて、各グループで活発な議論が交わされました。会場では、山口への愛着や地域をより良くしたいという思いが自然と共有され、終始熱量の高い雰囲気の中でワークが進みました。
Day [2] では、各チームがDay [1] で整理した課題とアイデアをもとに発表内容を仕上げ、3~4チームによるプレゼンテーションと質疑応答を実施しました。発表後には、実現可能性やユニーク性、ワクワク感、そしてKDDIが取り組む意義といった観点から審査・講評が行われました。2日間を通じて、若者の県外流出、移動・交通、地域の魅力発信不足、空き家活用など、山口県が抱える多様なテーマが挙げられた一方で、豊かな自然や食、歴史、人の温かさといった山口ならではの魅力も改めて確認されました。
その結果、KDDIのアセットや地域ネットワークを活かした39件のアイデアが生まれました。若者の挑戦を応援する人材育成の仕組み、空き家を活用した交流拠点づくり、地域の魅力を発信する仕組みづくり、移動課題の解決に向けた取り組みなど、地域の未来につながる多様な提案が集まりました。

山口を知ることから始まるアイデアづくり
ワークショップでは、KDDI維新ホール館長の中原康平氏によるインプットも行われました。中原氏は「山口は第二の故郷」と語り、山口の“今”のトレンドや、地域で感じている課題、課題解決の事例を紹介しました。参加者は、外から眺める山口ではなく、暮らしや経験の中にある山口のリアルを改めて見つめ直しました。
「若い人から大人まで週末はゴルフ」「週末昼から家に呼ばれると大体BBQ」「山口にもITブームが到来している」といった身近な話題から、山口の暮らしや人のつながり、地域の空気感が共有されました。一方で、「やまぐち広すぎ問題」や「ついついクルマに乗ってしまう問題」など、地域の魅力と課題が表裏一体であることも確認されました。
地域の魅力を暮らしやすさにつなげる
山口県には、本州一長い海岸線や多くの名山など、豊かな自然があります。広大な地域資源をどのように活かすかは、山口ならではの大きなテーマです。会議では、広大な自然を活用した自由なライフスタイルや、週末起業といった発想も紹介され、地域にある資源を新しい価値へ変えていく可能性が語られました。
また、車に頼りがちな暮らしを見直し、「歩いて楽しいまちへ」という視点も挙げられました。高齢者が住みやすいまちには、移動や買い物のしやすさ、医療・福祉サービスの充実、治安の良さ、生活コストの負担の少なさが求められます。歩いて行ける楽しいルートや、まちを巡りたくなる仕掛けづくりは、地域の暮らしやすさを高めるヒントになります。
KDDIならではの地域共創へ
ヤマグチ会議で大切にしたのは、「KDDIとしてやりたいこと」から考えるのではなく、地域で実際に暮らし、働き、訪れた人が感じたリアルな課題を起点にすることです。その上で、通信やデジタル、データ活用、地域ネットワークといったKDDIの強みをどう掛け合わせられるかを考えました。
参加者から生まれたアイデアは、すぐに完成形の施策になるものばかりではありません。しかし、地域への愛着や違和感、日々の暮らしの中で感じた小さな不便こそが、地域共創の大切な出発点です。2日間を通じて、社員一人ひとりの原体験から生まれたアイデアがチームで磨かれ、山口県らしい未来の取り組みへとつながる可能性が見えてきました。

取り組みの成果と今後
39件のアイデアと、新たな仲間が生まれた成果
今回の大きな成果は、具体的なアイデアの創出だけではありません。同じ山口への想いを持つ社員同士がつながり、「自分も山口PJに関わりたい」「今後も協力したい」といった声が多く寄せられたことも、今後につながる重要な一歩となりました。
地域共創は、地域の外から一方的に答えを持ち込むものではなく、地域を知る人の声を丁寧に受け止め、地域の方々とともに育てていくものです。山口にゆかりのある社員の知見や視点は、地域の課題を自分ごととして捉え、実現性のある施策へと磨いていくための大切な力になります。
今後の展開
ヤマグチ会議で生まれたアイデアは、その場限りで終わらせるのではなく、今後の山口PJにおける施策検討や実証活動の種として活用していきます。創出されたアイデアの具体化や優先順位付けを進めながら、自治体やパートナー企業との連携も視野に、実現可能性の検討を進めていく予定です。
また、今回の会議をきっかけにつながった社員ネットワークを継続的に活用し、山口にゆかりのある社員の知見や視点を山口プロジェクトへ取り込んでいきます。地域を知る社員だからこそ気づける課題や可能性を今後のプロジェクト推進に活かしながら、地域に寄り添った共創活動を進めていきます。
おわりに
今回のヤマグチ会議は、山口にゆかりのある社員が集まり、地域の魅力や課題を自分ごととして語り合う場となりました。社員一人ひとりの“山口への想い”を起点に、地域の未来につながる新たなアイデアや仲間を生み出す共創の場となったことは、今後の山口PJにとって大きな財産です。
KDDIは今後も、この輪を広げながら、地域への理解と共感を大切にし、山口県の皆さまとともに、暮らしやすく、訪れたくなり、挑戦したくなる地域づくりに取り組んでまいります。

