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『第43回全国高等学校総合文化祭「2019さが総文」パレードにおける5G実証実験』レポート
はじめに
佐賀県とKDDIは、第43回全国高等学校総合文化祭 (2019さが総文) の開会行事であるパレードを盛り上げるため、第5世代移動通信方式 (以下、5Gという。) の高速大容量を活かした4K映像のリアルタイム伝送を実施しました。全国高等学校総合文化祭は、全国各地から高校生が集まって毎年開催される文化芸術活動の祭典であり、今年は佐賀県で7月27日から6日間にわたって開催されました。大会初日では、総合開会式後にパレードが行われ、全国各地のマーチングバンドやバトンチームに所属する高校生 (59校、約1,800人) が佐賀市内のバルーンミュージアム前から佐賀城本丸歴史館西門まで行進し、沿道には約1万7,000人の観客が集まりました。
実施内容
本実験では、パレードのゴール地点である佐賀城本丸歴史館西門 (以下、ゴール地点) 付近に設置した4K高精細カメラで、パレードに参加する高校生を被写体としたゴールシーンを、5Gでリアルタイムに伝送しました。さらに、ゴールシーンをより華やかに演出する工夫として、高校生のアイディアを活かしたAR/CGの映像演出を施し、ゴール地点に設置した200インチ相当の大画面モニターに配信しました。
AR/CGを用いた映像演出について、2019さが総文生徒実行委員会の高校生の皆さんに多くのご提案をいただきました。
「(2019さが総文大会マスコットキャラクターの) あさぎちゃんを使ってほしい」、「あさぎちゃんから労いの言葉があったら演技の疲れも吹き飛びます!」、「映像を華やかにするエフェクトが欲しい!」など具体的なアイディアが寄せられました。佐賀県とKDDIは、これらの高校生のアイディアをもとに演出方法を検討し、パレード本番に臨みました。
パレード本番では、高校生が一生懸命に演技を披露しながらゴール地点の大画面モニターにリアルタイムで自身が映し出される姿を見て楽しむ姿や、沿道の観客がパレードと大画面モニターを交互に見ながら高校生を応援する様子などが伺えました。そして、パレードが終了すると同時に、高校生と観客が一斉に大画面モニター前に集まり、記念撮影などをする様子が見られました。
おわりに
本実験の成果は、遠隔地のイベントを4K映像で撮影し、5Gの高速大容量の特徴を活かして伝送することで、イベント会場に赴けない観客にもリアルタイムで配信することを可能とするユースケースの実現に役立てられるものと考えています。今後も、KDDIは、「通信とライフデザインの融合」を推進し、5G、IoTをはじめとするさまざまなテクノロジーを活用することで、地域活性化につながる新しい体験価値を創造していきます。
概要
名称 | 第43回全国高等学校総合文化祭「2019さが総文」パレードにおける5G実証実験 |
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開催日時 | 2019年7月27日 (土) 18:15~19:30 |
会場 | 佐賀県佐賀市「2019さが総文」パレードのゴール (佐賀城本丸歴史館西門) 付近 |