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『小浜市プログラミング講習会』レポート

はじめに

福井県小浜市役所でIchigoJamを使ったプログラミング講習会が開催され、講師として株式会社jig.jpの福野会長とNPO法人エル・コミュニティ竹部代表が登壇されました。小浜市では、持続可能なまちづくりやプログラミング教育を通じた人づくり、若者による地域活性化の場づくりなど様々な地域での取組みについて、市の職員だけではなく市民の皆様にも一緒になって考えてもらいたいとのことから、このようなイベントが開催されました。当日は朝から雪が舞い散る天候でしたが、自治体関係者や市民の方々に多数参加いただき、講習が行われた大会議室は熱気を帯びていました。

イベントの様子

【第1部】福野会長によるプログラミング演習

福野会長が各地の小学校で行われている総合学習2コマ分 (約90分) の授業を模擬演習として実践。今回は、大人向けと言うこともあり、演習の初めに「プログラミングとは何か」、「プログラミング教育を求められている社会背景」の解説があり、その後、「IchigoJam」を使って、LED電球の点灯を行い、次いで簡単なゲーム制作を行いました。参加者の方々は、最初はキーボードをゆっくり触って、コマンド打つことによるLED電球の変化に歓声を上げておられました。プログラミングのキーボード操作も慣れてくると、少しずつスピードアップされ、ゲーム制作においては、プログラミングにより、「時間」「座標」などの数値を可変させることで、ディスプレイ画面の変化を楽しまれていました。
また、「IchigoJam」を使った子供作品、商品事例、地域の課題解決事例などが紹介され、受講者が熱心に聞き入っていました。

福野会長によるプログラミング講習
プログラミング演習風景

【第2部】竹部代表による人材育成講演

鯖江市で培われて来たプログラミング教育の歴史や背景について言及されていました。
取組みのきっかけは、ある小学校の課外授業だったものが、市の後押しを受け市内全域で開かれたプログラミング教室でした。
そのような取組みを続けていく中で、活動をサステナブルにするためには、プログラミングを教える環境だけではなく講師が必要だということを感じたそうです。
ここで大活躍したのが鯖江のシニア世代です。鯖江ではすでに仕事を引退されたシニア世代にプログラミングを習得してもらい、その後講師として活躍してもらう取組みを行いました。徐々に講師になってくれる人が拡大していき、現在ではシニア世代だけではなく専業主婦の女性講師も多くいます。
実は第1部のプログラミング演習にもシニア講師の方が協力下さり、参加者へのアシストを積極的に行って下さいました。
また、こうした活動を支えた背景には活動拠点である「Hana道場」の存在が大きいと力説されていました。
「Hana道場」は、子供も大人も共に遊び、考える場として機能し、そのような環境から将来を担う人材が生まれて来ているようです。
小浜市にも、誰かが発起人となって「Hana道場」のような、みんなが目的を持って集える活動拠点を作って欲しいとのことで、講演を締め括られました。

プログラミング用パソコン
IchigoJam
竹部代表による地域人財育成に関する講演

おわりに

今回小浜市より本講習会を実施したいとのお話をいただき、事前の打ち合わせで、将来に向けた様々な思いをお聞かせいただきました。プログラミング教育の必要性は、文部科学省が提唱しているからではなく、子供や地域の将来の為に必要との共通認識で共に検討させていただきました。今回講師を引き受けて下さった福野会長、竹部代表、そして小浜市様共に、地域活性を促す原動力に「若者」と「IT」は欠かせないものだと捉えられておりました。
今回の講習会では、シニア世代も数多く来られており、若者だけではなく、経験豊富で意欲的なシニア世代も地域にとって必要な存在であると実感しました。

概要

名称 プログラミング講習会
開催日時 2020年2月10日 (月)
会場 小浜市役所 4階大会議室
主催 小浜市 産業部農林水産課、企画部市民協働課
協力 KDDI、jig.jp、エル・コミュニティ

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