長岡起業家応援講演会「DXの可能性とそこから生まれるSTARTUP」レポート

新潟県長岡市では、地域課題解決のため、自治体、企業、教育機関や地域団体等などが連携し、様々な先進的な取り組み (オープンイノベーション) を行っています。今回の講演会場となる「NaDeC BASE」というスタートアップ拠点を運営する一般社団法人新潟県起業支援センター (CLIP長岡) では、先月でのべ起業件数が200件を超えるなど、若い起業家が続々と誕生しています。

KDDIはICT企業として、地域の教育機関や企業と連携して地域における起業家育成やICT人財教育などの「サステナブルな地方創生にむけた地域の『ひとづくり』」を推進しております。本年8月に長岡市、長岡高専と5GやIoTなどの先端技術を活用したICT人財や起業家人財の育成による地域産業創出を目指し、「地方創生に向けた産業創造連携協定」を結んでおり、その一環として本イベントにも参加しました。

KDDIは第1部の新潟県、新潟ベンチャーキャピタル株式会社主催、長岡市後援の『起業家応援講演会』に、地方創生担当の松野 茂樹 (理事 経営戦略本部 副本部長) が登壇。第2部では長岡工業高等専門学校 教授 村上 祐貴様、株式会社プロッセル 代表取締役 横山 和輝様が登壇し、松野と共に、ディスカッション形式で第1部の質疑応答含めて、DXや5Gについての情報交換等を行いました。

第1部では『DX デジタルトランスフォーメーションの可能性とそこから生まれるSTARTUP』というテーマに沿って、「DXとベンチャー企業の可能性」と題し、「5G」や「IoT」などの最近よく耳にするワードも交えつつ、松野が講演しました。AI、IoT、Roboticsとセンサーとの役割や関係性、経済発展と社会的課題の解決の両立を目指したSociety 5.0などから、地域の課題解決における人とベンチャー企業がいかに重要なキーになるかなどを説明し、KDDIのDXへの取り組みとして力を入れているオープンイノベーションやICT事例も含め、今すでに生活の中に利用されているもの、これからこの技術を使ってもっと便利になっていくものなどを紹介しました。講演内では、長野県伊那市様で商用化したドローンによる「空飛ぶデリバリーサービス」の動画も投影され、その可能性を身近に感じる事ができる講演と好評をいただきました。来たるDX時代がどういうものか、またそれに備えて地域がどうしていくべきか、興味深い話の連続に、真剣な眼差しで聞き入っていた方が多かった印象でした。

第2部では長岡高専村上教授、プロッセル横山社長が登壇し、松野と共にDXや5Gについての議論が交わされました。「長岡発グローバルな世界へ」を目指している村上教授からは、松野が資料説明した漏れバケツ理論から、「バケツの中は楽しぞ～」と思えるように、外からも良い人財が来るような環境づくり、失敗を恐れずチャレンジできる街になっていくことが重要との話があり、特に「巻き込み力」が大事で、志を共にする仲間が集えることの大切さなどが議論されました。

今回は学生含む多くの起業家を志向するお客さまに来場いただき、またオンラインでも多くの視聴者様に見ていただきました。

第1部の講演を行うKDDI松野

第2部のパネルディスカッションの様子

長岡市は、特に産・学・官の連携がスムーズで、地域が主体となって様々な取組みを実施されていることがとてもすばらしいと感じています。
子育て世代も含めて多くの方が持続的に住み続ける良い街作り、その基盤には魅力ある企業 (＝働く場) が必要です。そのためにはDXを起爆剤として街を活性化させるようなベンチャー・スタートアップの創出につながる若い起業家を多く輩出し続けることがとても重要となるのです。その熱い思いが皆から強く語られた「起業家応援講演会」でした!

KDDIでは、地域が主体となったサステナブルな地方創生の実現に向け、地域の『ひとづくり』を中心に活動を行っていきたいと考えておりますが、地域の『ひとづくり』を成功させるためには、教育機関や地元企業、自治体の方々と連携し、地域の皆様のニーズや課題を把握するだけではなく、このような場を通じて地域の皆様にKDDIの地方創生活動をより深く知っていただくことも重要であると感じました。これからも、講演に限らず様々な方法で、KDDI地方創生について発信していきますので、ご支援のほどよろしくお願いします。