新たな価値創造手法「Fusion」

AIに代替されにくい大きな強みを活用しさらなる差別化を図るため、新たな成長構造として、異分野融合による価値創造手法「Fusion」を提唱し、事業の強化・創出を行っていきます。
お客さまからの信頼を支える強固なグループガバナンスを土台に、これまで築き上げてきたお客さま基盤やデータ基盤、パートナリング力といった、Fusionを駆動する経営基盤をさらに強化し、価値創造の実行力を高めていきます。

KDDIの新中期経営戦略における価値創造手法「Fusion」の全体像。中核となる「Real-Tech Fusion」を、「Infrastructure Fusion」「HR Fusion」が両輪で支える構造を示す。さらに、これらが「Fusionを駆動する経営基盤」(顧客基盤やデータ基盤など)の上に成り立っており、そのすべてを「強固なグループガバナンス」が支えている階層構造を図解。

(1)価値創造の中核:Real-Tech Fusion

価値創造の中核は、AIに代替されにくいリアルなアセットの持つ強みとテクノロジーを掛け合わせる「Real-Tech Fusion」にあります。
テクノロジーを活用してお客さま体験を変革するとともに、リアルならではの差異化に注力します。
盤石なインフラ(Infrastructure Fusion)と、それを使いこなす人財(HR Fusion)の力を結集し、お客さま起点の体験価値を創出し、社会に実装していきます。

[1] 企業の事業成長を支える「AI労働力」

ロボティクスなどの物理的な領域(フィジカル)とAIを掛け合わせたフィジカルAIの社会実装を推進し、企業の事業成長に貢献します。

[2] 暮らしや体験を変革する「AI生活力」

au Style/auショップやローソンなどのリアルな接点を活用したライフスタイルインテリジェンスを提供し、お客さま一人ひとりの暮らしを変革します。
通信を核とした多様なサービスを提供し、お客さまの体験価値を向上させます。

KDDIのデジタルツイン技術の応用例。「AI労働力」を支える「現場デジタルツイン」(ドローン+AIによる点検・保全高度化)と、「AI生活力」を支える「カスタマーデジタルツイン」(顧客データ活用による個別最適化体験)を対比。

(2)価値創造を支える両輪

[1] Infrastructure Fusion

Real-Tech Fusionの土台を支えるのが「Infrastructure Fusion」です。
このインフラ戦略の象徴である「デジタルベルト構想」として、従来の通信基盤と新たなAI基盤を統合することで、日本列島の陸・海・空をすべて網羅した「全国低遅延網・AI計算資源基盤」の構築を目指します。
2040年頃までを見据えた長期的な視野で設計・検討し、経営資源を集中投下します。

既存のデータセンター(堺・宮崎・多摩・小山)に加え、新たに関西をはじめ、オール光で結んでいく拠点の構築を進めていきます。
AIの応答性が重視される中、アジアと米国を一直線で結ぶ日本の地理的優位性を活かし、大容量・低遅延の光海底ケーブル敷設・保守を推進します。
空・宇宙 宇宙産業の発展とともに重要性を増す地球と宇宙間の通信について、つなぐチカラを宇宙空間にも展開していきます。
KDDIが目指す「全国低遅延網・AI計算資源基盤」の構築計画、「デジタルベルト構想」の図解。日本列島を横断する通信網、データセンター、海底ケーブル、衛星通信を統合し、陸・海・空を網羅した通信・AI基盤を構築する計画を示す。

[2] HR Fusion

Real-Tech Fusionの実行力を牽引するのが「HR Fusion」です。
既存のネットワーク技術者やフロント人財が、新技術の専門スキル習得(アドスキル)や「AI武装」を通じ、国内外のグループ各社で実践経験を積むことで、社会実装を担う「両利きの人財」へと進化することを推進します。
ネットワーク技術者などが新領域への対応力を拡張することで、KDDIグループ全体でAI人財3,000名、セキュリティ人財2,000名の体制を構築します。
さらに、数千名規模のお客さまフロント人財についても、テクノロジーを駆使してお客さまに新たな体験価値を生み出す存在へと変革させていきます。このような取り組みを通じ、イノベーションを生み出し続ける企業風土を醸成していきます。