2013年度ステークホルダーダイアログ (CSV)

CSV研究会の立ち上げ

寄付やボランティアなどの従来型の社会貢献活動だけでなく、事業を通じた社会課題の解決に向けた取り組み、CSV (※) の考え方が世界的に注目を集めています。
KDDIでは、CSV意識の社内浸透を目的として、2013年6月にCSV研究会を立ち上げました。
CSV研究会は、CSR・環境推進室が事務局となり、技術開発本部、経営戦略本部、サービス企画本部やKDDI研究所など12部門から、マネジャークラス14名が参加しました。

  • Creating Shared Value:社会にとっての価値と企業にとっての価値を両立させて、企業の事業活動を通じて社会的な課題を解決していくことを目指す経営理念

CSV研究会の活動

2013年度の活動としては、6月から9月までの5回にわたり、CSVの基礎知識の習得、社外講師を招いての事例学習、研究会メンバーによるディスカッション、ワークショップ、総括などを行いました。基礎知識の習得から始めた研究会ですが、社内横断的な意見の交換が進み、最終的には、3つの大きなテーマに集約した上でワークショップを行い、CSVプランの概念について経営層に報告しました。2013年度は情報収集期間として位置付け、一定の成果を得たものと考えています。
2013年度以降、継続して参加している一般社団法人CSV開発機構での活動など、KDDIは今後も積極的にCSVへ取り組んでいきます。

外部有識者からのコメント

今回、ファシリテーターとして皆さまとご一緒させていただきました。3つの大きな社会課題がテーマとして導かれ、活発な議論と提案が行われました。部署横断的に視点を共有できたことで、非常に有意義な場となったと感じています。点在する価値と価値を結ぶことができるのは情報通信ネットワークであり、それを通じてリアルな交流や交易につなげていく。まさにここがKDDIの目指すべきCSVの方向性であると確信しています。

ユニバーサルデザイン総合研究所 代表取締役社長 高橋 義則氏

私は第二回CSV研究会に招かれ、CSVに取り組む上での要諦について話させていただきました。事業部門を中心に組織横断型で集まった方たちのモチベーションは一様に高く、未知なるものにチャレンジしようとするこの風土がKDDIさんの強みになると感じました。
新規事業の創出において、経営トップの明確なコミットメントは必須です。環境および社会的な制約は既存事業の足かせになっていきますが、視点を変えればビジネスチャンスです。経営の強い意志をもって、KDDIならではの視点で果敢に取り組んでいただきたいと願っています。

イースクエア 代表取締役社長 本木 啓生氏